さすが日本の新幹線!
東北地方太平洋沖地震で東北新幹線が脱線することはありませんでした。けが人も一人も出していません。これだけの大きな地震で、どのように脱線を回避したのでしょうか? なんと揺れる前からブレーキをかけていたんです。最初の揺れの9秒前、そして最も大きい揺れが起きる1分10秒前に非常ブレーキをかけて適切に減速することに成功しました。ちなみに最初の写真は仙台市で何日も非常停止したままになっていたE4系。
JR東日本は、東北新幹線の沿線や太平洋沿岸に地震計を設置し、揺れをいち早く検知して列車を減速させる「地震動早期検知警報システム」を備えています。このシステムは国鉄鉄道技術研究所(現在の財団法人鉄道総合技術研究所)が開発した「UrEDAS(ユレダス)-Urgent Earthquake Detection and Alarm System-」というもの。地震の初期微動を検知し、地震の震央位置とマグニチュードをほぼリアルタイムで推定し、警報を発令するシステムです。
このシステムが作動し、自動的に架線が停電、走行中の新幹線は一斉に非常ブレーキをかけたとのこと。
新幹線の被害を最小限にとどめたテクノロジー、凄いです。
新幹線 揺れ9秒前にブレーキ [NHKニュース]
早期地震検知警報システム:UrEDAS(ユレダス)、FREQL(フレックル)[System and Data Research Co.,Ltd.]
ユレダス [Wikipedia]
早期地震検知システム [模型思考]
広瀬川上に止まったままのE4系[N0320W-S]
(鉄太郎)