安物買いで失ったのは、お金だけでなく、大事なデータでした。
彼はきっとその日、ウキウキした気持ちでいっぱいだったでしょう。中国との国境に近いロシアに住む彼は、中国にある店でサムスンの外付けHDDを破格の値段で購入できたのです。これで彼のデータは守られるはずでした。
でも、いざデータをバックアップしようとしたときに気づきました。たとえばビデオをそのHDDに保存しても、再生できるのは最後の数分のみなんです。
おかしい! と思った彼は、HDDを近所の修理センターに持ち込みました。そこでHDDの箱を開けてみると、その中身はなんと...たった128MBのUSBメモリと、ふたつの巨大なナットでした。それっぽい重さにするためにナットが入ってたんです。しかもメモリは、データ容量がいっぱいになると、古いデータから順に上書きされていく設定になっていたのです。だからビデオの最後の方しか再生できなかったんですね。
データのバックアップをきちんとするくらい慎重だったのに、うまい話に乗ってしまったのは残念でしたね。一応128MB(と、ナット)は手に入ったのが、せめてもの救い...にならないか...。トクモードで買ってればよかったのに。
[Jitbit via HardMac via SlashGear]
Kat Hannaford(原文/miho)