アドビが大きく動きました!
Adobe Creative Suite 5 (CS5)が発売されたのは昨年の5月でしたが、早くもCS5.5が5月20日から発売されるという公式発表がありました。
これまでCS, CS2, CS3, CS4, CS5, とほぼ2年置きに発売されていたのですが、今回からリリース戦略を変更し、2年間隔での大きなバージョンアップの間に「中間リリース」を行うことになりました。
理由はモバイル通信環境の大変革にいち早く対応するためです。CS5.5ではスマートフォンやタブレット用のコンテンツの制作、配信、収益化が可能になるということのようです。
またこのリリース戦略の変更に伴い、価格プランも大きく変更されました。月額料金で買うことができるようになり、Photoshopのみであれば月々7,000円で利用できるようになります。これは1ヶ月単位で購入できるため、何か作りたくて1ヶ月だけでいいから使いたいという人には喜ばれそうですね。次に紹介するPhotoshopのiPadのアプリを楽しむために試しに1ヶ月だけという人もこれから増えてくるのでは。
様々な変更点の中でも特にギズが注目しているのはPhotoshopのタブレット戦略です。Photoshop Touch ソフトウェア開発キット(SDK)を使えばタブレットからPhotoshopを操作できるアプリが作れるようになります。まずはお手本としてアドビが3つのアプリをiPad用に作りました。
Adobe Color Lava for Photoshop
これを使えばあの絵の具パレットを画面上で再現できちゃいます! 絵の具を混ぜるかのように色を混ぜてオリジナルの色を作ります。なんだか高校の美術の授業を思い出しそうですね。作った色はPhotoshopに転送することでいろんな作品で使えるようになります。
Adobe Eazel for Photoshop
これは楽しそう! 水彩画を指先で描けるアプリです。最初は「ウェット」状態なので描いた上を指でなぞると色が混ざるみたいです。そして数秒経つと乾くというなんとも高機能なもの。これは想像するだけでわくわくしてきますね。
Adobe Nav for Photoshop
最後に、これはPhotoshopのツールやファイルを管理できるソフトです。これもPhotoshopと同期しているので、iPadで新しいファイルを作ったらPhotoshop側にも反映されます。なんと同時に200個までファイルを開くことができるそうです。これは頼もしいですね。
これらのアプリを自分なりに加工してもいいですし、一から作ることも可能です。今後Photoshopを使った新しくて、便利で、楽しいアプリがじゃんじゃん出てくることに期待しましょう! 個人的にはカメラ機能と連携したアプリの登場に期待しています。
(丸山裕貴)