もはや中国では「反抗」と言うだけで電話が切れる

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もはや中国では「反抗」と言うだけで電話が切れる
中東・北アフリカからデモが飛び火するのを恐れて検閲強化に勤しむ中国。その徹底ぶりがわかるこんなエピソードが22日NYタイムズに出ましたよ。

北京の起業家が先週、どのレストランにしようか婚約者と携帯で相談中、王妃ガートルードがハムレットに答えて言う台詞「The lady doth protest too much, methinks(反抗し過ぎる女性ね)」を引用した。ところが「protest(反抗、デモ)」 と二度口にした途端に電話が切れたのだ。

ひょえー、リアルのジョージ・オーウェル・ワールド。

NYタイムズが聞き回ってみたところ、中国では今や中国語でも英語でも「Protest(反抗、デモ)」と口にするだけで電話切れちゃうんだそうですよ? 疲れを知らないコンピュータが始終見張ってるんですから、電話も油断なりませんね。

本当に自由に話せる場所は狭くなる一方で、自由なネットへの抜け道だったVPNサービスも削除されちゃったし、Gmailもここ数週間つながりにくくなってます(中国政府は関与を否定)。これまでOKだったLinkedInもブロックされたり、検閲対象は増えるばかり。目に見えないところまで忍び込み、ますます複雑になっています。

怖いのは、この種の検閲がいとも簡単にできてしまうこと。アルゴリズムとボタン、コードと回路...そんなもので10億人をシャットアウトできるんですからね。自由が勝つと信じたいのは山々だけど、恐るべし、グレート・ファイアウォール。

[NYT]関連:せかにゅ

Matt Buchanan(原文/satomi)