40年近く禁断のフルーツとしてアメリカでは出回っていなかったもの...それは、なんとデコポン! なんでデコポンが? と不思議に思いますがどうやらデコポンはそのあまりの美味しさにアメリカでは1部の間で秘密にされていたそうです。信じられません。
ネタ元のLA Times David記者はフルーツ大好きっ子で自称1000種類以上の柑橘系フルーツを試した男、なんだそうです。その彼曰く、デコポンが1番美味しい柑橘系フルーツなんですって。デコポンは1972年にマンダリンの甘さにちょっとした酸っぱさを加えた新種として日本で誕生。90年代にその人気を高めデコポン1つが1000円近くすることも。が、菌や植物の病気等が考慮され、米国ではデコポンは最近まで禁止されていました。
デコポンという幻のフルーツを追い求めたDavid記者。探しに探し追い求めたデコポンをついに見つけた時の体験はまさに夢のよう。
「数年探し求めてやっとデコポンの木を見つけることができた。このフルーツは異常なほどフレーバーにあふれている。実を包む薄皮はまるで流れ糸のように繊細で、その実は固くしかしジューシー、まるでシルクのようだ。糖分含有量を測る計器があまりに高い数値を示すので、計器が壊れたのかと疑ったほどである。」
1998年にカリフォルニア南部の果樹園のBrad Stark氏がデコポンの木を輸入。そこから様々な方法で病気と戦い育て続けてきました。この異常なまでに美味しいデコポンは、なんと禁断の実として果樹農家の間でその存在を秘密にされていたのです。秘密にし、裏で十分に生産できる果樹園に発展させるまで試行錯誤が繰り返されていたのです。
そして今、デコポンはアメリカでデビューしようとしています。Sumoという名でスーパーに並ぶようです。禁断の実はアメリカで大ヒットとなるのでしょうか?
米GizmodoのAdrian記者は「未来がやってきた!」と楽しみにしています。グレープフルーツが1番好きな自分としては驚く話ですが...。柑橘系の未来か...知らない間に我々は未来のフルーツを食していたのですね。なんだか得した気分です。
[LA Times]
Photo Credit: David Karp
そうこ(Adrian Covert 米版)