生き物の力ってすごいよ。
今回、史上初の酸素全くなしの環境で生きる多細胞生物が発見されました。この生物の住む場所は地中海にある高濃度塩水の湖、いわゆる塩湖。あまりにも塩水が濃いために酸素を含んだ水と一切混ざることがありません。
そんな環境では今まで単細胞生物しか生息不可だと言われてきましたが、今回の発見によりそれが覆りました!
今回発見されたものの中には卵子を持っているものがいて、これによってこの生物がこの環境でずっと生活していると結論づけることになったそうです。
この生物の細胞には酸素をエネルギーとして使うミトコンドリア(細胞器官)が存在せず、代わりにとても優秀なヒドロゲノソームがあるようです。ゆえに酸素がない環境でも細胞器官が酸素ありで生活する動物と同じような役割を果たすことができるんだそう。
海洋生物学としてもとても興味深い発見ですけど、それ以外にも酸素がないとこで生きるしくみがもっともっと解明されたら、酸素のいらない細胞を作ることができたら宇宙で生活することができるようになるってものです。
それよりも何よりもこれでまた1歩、宇宙人の存在に近づいたってことですね。
いや、本当生き物ってすごいなぁ。
[Science Mag via Slashdot]
Adam Frucci(原文/そうこ)