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日本百貨店協会、11月の百貨店売上高は3.4%増と2ヶ月ぶりに前年を上回る
インバウンドは売上高514億円、購買客数51.8万人といずれも11月として過去最高を記録
日本百貨店協会は、調査対象百貨店70社・178店の2024(令和6)年11月度の全国百貨店売上高概況を発表。売上高は5167億4771万円(店舗調整後前年比3.4%増)、入店客数も0.8%増と、共に2ヶ月ぶりにプラスに転じた。
11月は、高付加価値商材とインバウンドが牽引した他、気温の低下に伴い、冬物重衣料を中心に防寒商材も良く動いた。各社が企画した会員向企画や外商顧客催事、物産展などの食品催事等各種施策も売上と集客に寄与した。
インバウンド(免税売上)は、円安基調の中、人気の紅葉シーズンを迎えたこともあり、売上高514億円(30.4%増/32ヶ月連続/シェア10.0%)、購買客数51.8万人(35.3%増)と、共に11月として過去最高を記録。1~11月の売上高累計は5,861億円(94.6%増)で、前年の年間売上高(3,484億円)との対比では68.2%増。1~11月の購買客数累計は543.8万人(79.8%増)と、過去最高だった2018年年間購買客数(524.1万人)を超えた。国内市場は2ヶ月ぶりにプラス転換。前月より4.9ポイントアップ。増勢が続く高付加価値商材と、天候要因から冬物商材や防寒アイテムが牽引。
都市(10都市)は、9地区で対前年プラス。インバウンド需要と高付加価値商材などが好調で、38ヶ月連続増。名古屋地区は、イベントや改装効果等もあり高伸。地方(10都市以外の7地区)は、前年実績には僅かに届かなかったが、2地区でプラスとなり、前月より4.3ポイント改善。インバウンドも徐々に拡がりを見せている。
商品別では、主要5品目のうち「衣料品」「身のまわり品」「雑貨」の3品目で前年実績をクリア。主力の衣料品は天候要因からコートやセーター、防寒アイテムが動き、身のまわり品ではラグジュアリーブランドを中心にバッグや財布等革小物が好調。雑貨は、化粧品と美術・宝飾・貴金属が高伸。化粧品は、スキンケアやフレグランスの他、クリスマスコフレも人気。食料品は、前年割れだったが、前月より1.0ポイント改善。インバウンドとギフト需要共に堅調だった菓子がプラス転換。本番を迎えている年末商戦では、おせちが好調に推移。
商品別売上高は、食料品が1417億5022万円(店舗調整後・前年増減率1.0%減)、食堂喫茶102億8623万円(同1.5%減)、衣料品1432億1279万円(同5.3%増)、身のまわり品831億6058万円(同6.4%増)、雑貨1054億5900万円(同8.0%増)、家庭用品172億1171万円(同0.1%減)、サービス45億344万円(同10.9%増)、その他111億6374万円(同13.8%減)、商品券104億7297万円(同7.5%減)であった。
(外食.Biz)
2024年12月25日更新
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