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2005年06月12日
はてなアイデアと搾取
本質的にはともかく表面上は、はてなアイデアが「知の搾取の為の装置」にも見えなくない点についてメモ。
超適当に徒然なるままなので、話半分に読んでくだサイ。
「はてなアイデア」を知らない人に説明すると、これは「はてな」に対する要望を投稿して、採用されるとスコアが貰えるという遊び兼ユーザビリティ調査の仕組みだ。最近はBuzz Game風に予測株式ゲーム的なルールも追加された。
ただ率直に言ってしまうと、このゲームにはシステム上「イノベーションを無料で搾取する装置」という側面が存在する。たとえはてな側がそれを意図していないとしてもだ。ゲームは実際には無料ではなくて、実際には「知恵」や「イノベーション」といったものが参加料金になる。一方でゲームの商品は単なる数値である。胴元のはてなが丸儲けの仕組みなわけだ。
残念ながら、会社にお金を投資すると配当金が貰えるけど、アイデアを投資しても還元はされない仕組みになっている。所詮、空気と水とアイデアはタダなわけです。もちろん、ある程度情報リテラシーのある人間なら、情報を放出するときにも、トラフィックなり、影響力なり、ビジネスチャンスなり非金銭的な対価を受け取って、世界と自分の間でウィンウィンな共生関係を構築する方法を見つけることができると思う。その一方で、「オープンソース万歳」とか「楽しいから」、「お金とかどうでもいい」とかいうスタンスで情報を全開放する人達は、気づかないままに物凄い勢いで誰かに何かを搾取されてる危険性がある。
別に採用されたアイデアにロイヤリティーをつけろとか、アイデア投資家制度を作れと言いたいわけじゃない。だけど、こういうゲームを行う以上、搾取的な構造に陥らないためにも、またそういう風に思われない為にも、投稿したアイデアが、どういう扱いになるのかみたいのはしっかり明記しておいたほうがいいんじゃないかな、と思う。そのうちどっかで権利等の揉めごとが起きそうな気がする。
幸い、はてなは収集したアイデアを隠蔽したり、独占したりせずに誰もが公開可能な形にしているわけだけれど、ならばしっかりと、ここで乗っけたネタはパブリックドメイン行きになるよとかここのネタははてなが独占使用権を持つものじゃないよとかを、一応は明示しといたほうがよいんじゃないかなぁと思う。
その上で、将来的にはオープンな「イノベーション・データベース」や、「集合知によるシンクタンク」とでも言えるべきものにでも進化させたほうがいいんじゃないだろうか。少なくとも今のゲーム形式にかこつけて知を吸い上げる仕組みという形(に見えるもの)は避けるほうがよいと思う。
実際はてなアイデアの投稿は、ウェブ作る人にとっては宝の山のようなもんで、ユーザーが何を望んでるとか考えてるとかっていうモノの基礎リサーチにはスゴイ有効に思える。
ただオープンにするだけじゃなく、失敗データベースや苦情クレーム博覧会みたいな感じの資産に昇華できると。なんか色んな部分で発言力とかアドバンテージとか、とれるんじゃないかな。少なくても日本中のウェブデザイナーとか味方になりそう。
とかアイデア投稿したいけど、残ポイントが0だから投稿できない。
投稿者 Taka : 2005年06月12日 18:27
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トラックバック時刻: 2005年06月17日 23:30
comment
皮肉にも、このエントリ自体がはてなにとって知の搾取対象になりますね。
また、知を搾取されていることに気付いた人が暴走する危険性もあったりなかったり。
by Munegon : 2005年06月13日 04:44
同感 > Munegon
by dasm : 2005年06月13日 10:40
話半分に読んでみました。
はてなアイデアに、単体でそれほど知的価値のあるアイデアがあるとは思えない。ほとんどは改善や要望といった類のもの。価値があるのは、どくらいのユーザーが、どの程度それを切望しているかといった、マーケティング的価値。これが個々のユーザーに帰属しているとは思えない。このマーケティング価値に定量的スコアを与え、ユーザーに気軽に参加できる場を与えているのは、はてなそのものではないかな。
そもそもユーザーはアイデアを投稿しようが、さらに深く掘り下げて、自分の胸にしまっておこうが選択できるわけだ。アイデアなんて世界中のいろんな人が同時に思いつくもんで、それを実行に移した人だけが成功するのだ。たんなる思い付きを過大評価しないように。
by test : 2005年06月13日 16:13
>Munegonさん
>皮肉にも、このエントリ自体がはてなにとって知の搾取対象になりますね。
僕は知っててやってるので、搾取されてもOKです(笑
>testさん
>単体でそれほど知的価値のあるアイデアがあるとは思えない
>たんなる思い付きを過大評価しないように
これは僕も同感です。
そもそも集合知でアイデアを作ろうとしている時点で、玉石混合なのはさけられないことですし、本当に知的なアイデアはたった数%で、ほとんどのアイデアは、尻尾の部分に属することになるでしょう。それを分類、スコア付けして価値を与えているのが「はてな」、というのも同感です。
集団ブレインストーミングで出たアイデアが、それを直接発案した個人に属さないで、集団全体の資産になるように、はてなアイデアのネタも個々の意見より集合させたことに意味があると思うし、それゆえに個々に利益を還元する必要は薄いとは思います。
ただ、日本中の国民から1円づつ寄付してもらえば1億円以上になるように、思いつきだって集めれば大きな価値が生まれます。
そういったところで、妙な誤解を生まないように、アイデアを収集する仕組みと、収集されたアイデアがどのような扱いになるのかを、ユーザーにしっかりと明示することが意味あることなんじゃないかと思います。どうでしょうか。
by Taka : 2005年06月13日 17:31
アイデアを提案し続けている人は、その着眼点に対する評価という意味で
自身のダイアリーにリピータが増えるというメリットが享受できます。
優れたアイデアでも却下されることが多いので、はてなからの還元よりも
そういったメリットの方を意識しているユーザも多いのでは?
by Munegon : 2005年06月13日 18:50
>taka
コメントどうも
すみません、あまりこの問題について深く考える気が起きません。私ははてなアイデアの(ヘルプに書かれている)目的と現状からして、別にその告知が必要とは思えないし。あなたが必要と思うのならそうなのでしょう。アイデアに投稿したらいいんじゃない?
by test : 2005年06月14日 13:04
ごめんなさい。ポイント0だったんですね。
by test : 2005年06月14日 13:07
こそっと特許とっといてそれをこの手のサイトに投稿して、採用されたら権利料を貰う、なんてことをする人がいつか現れたりして:p
by Shin : 2005年06月14日 14:05
今さらなのですが、オープンソース参加者は、オープンソースに参加することで、プログラミングを学んでいるので、そこはwin-winな関係だと思います。あとで、そのオープンソースを企業が営利的に使用してようとも、きちんとそのソースのライセンスに従うことをしていますし。
ライセンスがソースコードを公開しろと言っているのなら、その通りにしている訳ですし。そこからまた知の還元なされる...
技術と知識を持たずに、ただオープンソースを使っている人も、お金は払って、ソフトウェアを使用する状況から脱する環境が充実すれば、それだけで利益を得ていると思います。
よくあるfeedbackだって、ただの使った感想を述べているだけなら、問題ないと思います。
ただはてなアイディアとかは、少しは事情が違うかもしれませんが、世の中を変える程のアイディアとかは、なかなかでないんじゃないかな?、という意味で、まだフィードバックと変わらないかも。
とかいいつつ、はてなブックマークに登録させてもらいました。
by shuichi : 2005年10月31日 20:50