2012年6月27日(水)〜7月23日(月)、「デヴィッド・リンチ展」が開催される。会場となる8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryは4月26日に渋谷ヒカリエ内でオープンしたばかり。今回で第3回目の展覧会となる。また、7月13日(金)と7月14日(日)の2日間、20時よりデヴィッド・リンチ短編映像も上映され、多方面にわたって展開される彼の表現活動の世界を楽しめる。
デヴィッド・リンチは「イレイザーヘッド」 、「ツイン・ピークス」、「マルホランド・ドライブ」等の映画監督として知られる。映画のみならず、絵画 や写真、アニメーションや立体作品、音楽制作まで、様々な方法で独自の表現活動を続けている。2007年に開催された パリのカルティエ現代美術財団での個展「The Air is on Fire」は大成功を収め、日本では、1991年東京の東高現代美術館、2010年、大阪のコムデギャルソンアートスペースSixにて展覧会を行った。今回は、リトグラフ10点、水彩12点を中心とした彼の最新作を紹介する。
左) Man and Machine、右) Signal were sent through the Air and She Came over to my House during the Night
『絵のこととなると、私が本当に美しいと思うのは暗いものの方だ。人生の明るい面を自分にとって心地よい様に描くことは学ばなかったのだろう。そうすることもできるとは思うけれどーーールソーはそうだし、ある意味でリチャード・ディーベンコーンもそうだ。しかし私の絵はすべて有機的で暴力に満ちたコメディだ。暴力的に制作され、プリミティブで剥き出しなものでなければならない。そしてそれを実現するために、私は私が描くよりも衝動が描くにまかせ、自分はなるべくその邪魔をしないように努める。実際、ブラシで描くことは少なくなっ たーー指を使う方が好きだ。できることなら絵に噛み付きたい。』
−デヴィッド・リンチ (東高現代美術館編集「デヴィッド・リンチ PAINTINGS DRAWINGS」1991年より抜粋)
【デヴィッド・リンチ プロフィール】
1946年、アメリカモンタナ州生まれ。画家を目指し、1965年、ペンシルベニア美術アカデミー入学。AFI(アメリカ映画協会)の奨学金を得、完成までに5年の歳月を費やし1977年「イレイザーヘッド」制作。その後、「エレファ ント・マン」、「ブルーベルベット」、 「ワイルド・アット・ハート」などを発表し、1989年~1991年 TVシリーズ「ツイン・ピークス」では世界中でヒットを記録。2001年、「マルホランド・ドライブ」ではカンヌ国際映画祭監督賞、2006年には今までの業績に対してヴェネチア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞した。2007年にはパリ・カルティエ現代美術財団にて大回顧展「The Air is on Fire」を開催し大盛況をおさめる。また現在、自分が主宰する「デヴィッド・リンチ財団」のドキュメンタリーを製作中。新作映画も準備中であり、音楽制作も精力的に行っている。
【展覧会詳細】
会期 : 2012年6月27日(水)〜7月23日(月)
場所 : 東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ 8階
8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
時間 : 11:00〜20:00
料金 : 無料
※会期中無休
■デヴィッド・リンチ短編映像上映会
日時:7月13日(金)、7月14日(日) 各日20:00~
場所:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery併設の多目的スペース"COURT" (渋谷ヒカリエ 8階)
定員:各回130名
料金:1000円
予約方法:
希望日、名前、年齢、電話番号、住所、E-mailアドレスをメールで[email protected]まで送付。
1通のメールにつき1名のみ予約可能。
キャンセルの場合は事前連絡が必要。
※詳細は、http://www.hikarie8.com/court/ を参照