7回連続でKis-My-Ft2メンバー7人の魅力に迫る本企画。今回は藤ヶ谷太輔(ふじがやたいすけ)について。
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言ってほしい言葉をくれるキスマイ藤ヶ谷太輔
1987年6月25日生まれ、現在33歳。今年1月放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)に出演した際に、オーディション秘話を語った。11歳でジャニーズ事務所に入所したのだが、長らく事務所に履歴書を送った人がわからないと語っていた藤ヶ谷。実は叔母が応募していたことがわかった。30歳まで知らずにいたこと、このタイミングで明らかになったことも不思議だ。オーディションでは一度は不合格になったものの、帰りに番号が書かれた札を返却する場所を聞いたのがジャニー喜多川氏。「初日に僕に話しかけるなんてすごい」と一転して合格。同期にはKAT-TUNの亀梨和也、中丸雄一、NEWSの増田貴久、A.B.C-Zの塚田僚一らがいる。
ちなみに誕生日は、光GENJIの結成日。事務所に入る前には、近所で木村拓哉と松たか子のドラマ撮影が行われており、手を振ったら振り返してくれたことを『裸の時代』(集英社)で明かした。
『キスマイBUSAIKU!?』シリーズでは、ランキングで1位を獲得することが多く、“キング”と呼ばれるほどの高評価を得てきた。かつてSexy Zoneの中島健人がゲスト出演した際には、藤ヶ谷が演じたシチュエーションに感動した中島が涙を流したこともあった。
常に冷静で包容力があり、まるで恋愛マンガのような言ってほしい言葉をくれるのが藤ヶ谷流。
最近では、「令和のブサイクな恋」で、韓国ドラマ『梨泰院クラス』の主人公パク・セロイに憧れすぎた飲食店の店長を演じた。情熱的なセリフなのに短髪カツラ姿……。メンバーからも「ダメでしょ、藤ヶ谷にこれさせちゃ!」の声。最近の藤ヶ谷は、何が飛び出すかわからない面白さも加わった。
『A-Studio+』の男性MCに抜擢
2009年の放送開始から続く『A-Studio』。今年4月からは『A-Studio+』としてリニューアルし、これまでの女性アシスタントに代わり、番組史上初の男性レギュラーMCとして藤ヶ谷が抜擢された。番組ではゲストを迎えて笑福亭鶴瓶とダブルMCでトークを展開するのだが、最近はトークの前に藤ヶ谷が楽屋訪問する機会が増えた。直前にゲストと対面し、気になる一言を残して去っていくのがお決まり。MC自ら事前に楽屋を訪問するスタイルはちょっと珍しい。爽やかな笑顔と、おちゃめなトークでゲストの懐に入るのが上手い。
藤ヶ谷の単独ラジオ番組『藤ヶ谷太輔 Peaceful Days』(ニッポン放送)では、折に触れては先輩について語ってきた。
今年1月の放送では、今年いっぱいで活動を休止する嵐について。
また、“永遠の先輩”として中居正広を挙げ、10月の放送回では勝手に中居のことを語る回として、30分の放送枠でSMAPの楽曲を流し、中居とキスマイメンバーとの思い出を語った。
さらに、同ラジオ番組の後に放送されるのが中居の番組であることから、エンディングでは、中居宛に普通の質問から中居愛を爆発させた偏愛な質問まで、何かしらのメッセージを送り続けている。
今年3月に藤ヶ谷が単独で出演した『人生最高レストラン』(TBS系)でも、中居から教わった言葉を披露。藤ヶ谷が単独でゲスト出演する貴重な回。自分のことだけをたっぷり語ってもいい場面にも関わらず、思いを伝える時間を設けてきた。
ユニット結成、デビューまで、長い下積み時代を過ごしたKis-My-Ft2。『裸の時代』ではどうにかしてチャンスを掴もうと奮闘した日々のことが語られているが、中でも印象的なのは、メンバーを支えたエピソード。辞めようとした横尾を引き留めたり、玉森裕太主演のドラマで玉森を支えるべくスタッフと話し合ったり。先輩とメンバーの板挟み状態になったこと……。
自分もプレイヤーとして奮闘しつつ、人を支えて、結果として人をつなぐ役割を担ってきた藤ヶ谷。今年からMCの仕事も加わったのも、来るべくしてきた仕事、適任に思う。
(柚月裕実)
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