横浜DeNAベイスターズHPより

 右肘痛を理由に18日に出場選手登録を外れていた横浜DeNAの中村紀洋内野手が「采配批判」による懲罰降格だったことが分かった。

 発端は15日の阪神戦(横浜)。

4点リードの7回2死一塁での打席で、一塁走者・内村が二盗に成功。その後、中村は空振り三振に倒れたが、ベンチで「なぜ走るんだ!」と内村にブチ切れ。中畑清監督含む首脳陣は俊足の内村には自らの判断で盗塁ができる権利「グリーンライト」を与えており、公の場での叱責は事実上の采配批判だ。

 これを問題視した中畑監督は中村を厳しく注意したが、翌16日に中村は右肘痛を訴え、試合途中からベンチ裏に姿を消したまま欠場。一連の態度が造反と判断され、中畑監督が決断し出場選手登録を外れた。

 だが、こうした中村のトラブルメーカーぶりは今に始まったことではない。有名なのが、古巣・楽天イーグルスでの問題行動だ。2009年に中村は中日から楽天にFA移籍。1年目はおとなしかったが、2年目からはチームの輪を乱しまくった。

「打撃投手の投球が気に入らないという理由で練習をボイコットしたり、腰の持病を理由に練習を頻繁に休んだり。関係者がチームドクターの診察を勧めても、なぜか中村は頑なに拒否。その代わり中村はかかりつけの病院など、自らのルートで取得した患部のレントゲン写真を持ち歩いていた。

それを見せながら『こんな状況なのに、練習しろって言うんですか?』と主張する。でもそのレントゲン写真というのが、中村の体形とは似ても似つかないんです。フロントも疑惑の目を向けていました」

 そう明かすのは球界関係者だ。発言も度が過ぎていた。食事の席では若手選手を目の前に正座させ「おまえ、友達いないだろ?」とイビり倒し、決起集会では「早く終わらせろ!」と難クセをつけた。チームが最下位に低迷し、ベンチ内にも悪い空気が漂うなか「もう負けやろ!」と暴言を吐いたり、チームを“アマチュア扱い”し、周囲を呆れさせたこともあった。

 こうした“前科”を持つだけに、中村のDeNA入団には「本当に大丈夫なのか」という声があちこちから上がったという。中畑監督も今ごろ後悔しているに違いない……。

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