今までに何度か、コネタでミドリムシに関する記事をお送りしたことがありました。ミドリムシ入りのソフトクリーム、ラーメン、ハンバーガー、チーズケーキなどなど。
どれも美味しかったのだけど、基本的に飲食店でいただくメニューばかり。
……たまには、自分で作ってみたいと思いません?

では、作ってみましょうか! 実は今、こんなものがあるらしいのです。ミドリムシカンパニーの株式会社ユーグレナは、レシピブック『かぞく想いのユーグレナごはん』を発表、緑汁を購入したお客さんに5月より順次配布(限定3万部)しております。
「緑汁のレシピに付けることで、日常的に色んな形式で楽しんでいただきたいと思い、製作しました」(「株式会社ユーグレナ」担当者)

非常に興味深い企画ではありますが、その前に! 初めての人もいるかもしれないので、「ミドリムシ」について確認しておきましょうか。ミドリムシは、いわゆる「虫」ではありません。ビタミン類や必須アミノなど59種類の栄養素が備わった、藻類の一種。理論上は「ミドリムシだけでヒトが生きていくのに必要な栄養素をほぼまかなえる」とまで言われている代物だそうです。
そんなミドリムシの粉末を入れてドリンクにしたのが、『ユーグレナ・ファームの緑汁』。今回のレシピブックでは、この緑汁を活用します。

さて、レシピブックを実際に取り寄せてみたのですが、掲載されているメニューがどれも興味深くて。ミドリムシを使った「ポタージュスープ」だったり「カレー」だったり「グラタン」だったり「プリン」だったり、美味しそうな写真が満載!
「パンケーキやスープが、比較的お試ししやすいかもしれません」(「株式会社ユーグレナ」担当者)
しかし、何やかんやで問題は味です。何しろ、ミドリムシ自体には独特の磯っぽさがあるらしく。
この風味をどう処理するかが、課題でもあります。隠すのか、活かしてみせるのか……?

論より証拠、同書に従って私も“ユーグレナごはん"を作ってみたいと思います! 今回、私が選んだのは「緑汁で栄養満点 しょうが焼き」なるメニュー。豚肩ロース肉に醤油やみりんといった調味料を混ぜ、それらに緑汁も加えてあげる。後は、いつも作るしょうが焼きと同様の手順。焼いて、からめて、盛りつけたら、出来上がりです!

さあ、目の前には特製のしょうが焼きが。所々にグリーンの粉が見受けられるが、味は果たしてどうなのか? では、いただきます! ……美味しい。普通に、美味しい。意識して食べると藻っぽさというか海の香りがするのだけど、美味しさはスポイルされていない。というか、逆にアクセントとなって良いくらい。緑汁をすくってかけて、より味わいたくなる程にイイ感じです。

実は、それは道理でした。このレシピブックを監修したのは「ABC Cooking Studio(ABC クッキング)」で、美味しく仕上がるようにまとめてくれているのだから。

「緑汁自体のうまみ部分を活かしながらお召し上がりいただける料理になっています」(「株式会社ユーグレナ」担当者)

そんな『かぞく想いのユーグレナごはん』は、『ユーグレナ・ファームの緑汁』を定期購入した方のみに配布中。同社サイト等で申し込みを受け付けているそうです。

「えー! それ、本当に美味しいの?」 もしそんな風に疑われるとしたら、レシピ本を手に取ってもらい、実際に食べてもらうしかありませんね!
(寺西ジャジューカ)
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