以前、「埼玉県民の給食である、口の中の水分が全て持っていかれるアレを実食」という記事をアップしたところ、埼玉県出身と思われるユーザー方から「十万石饅頭も紹介しろ」とか「給食になんて出てないぞ、○ネ!」とか「あれ食べてパサパサになるなんて人生やり直せ」、「埼玉のステマ乙」など、いろいろなご意見ご罵倒があったのですがなかでも、「いや、埼玉のソウルフードはゼリーフライ一択だろ」というコメントに思わず目を奪われました。

ゼッ、ゼリーフライ!?――
埼玉の珍グルメ「ゼリーフライ」、ほのかに甘くて女子に人気って何コレ?
「ゼリーフライ」を聞いたイメージはこれ

あの、プルプルのスイーツであるゼリーをフライにした食べ物があるというのだろうか。


■「ゼリーフライ」はプルプルじゃなくてモチモチだった
その「ゼリーフライ」とは、埼玉県行田市周辺で作られているという。
埼玉の珍グルメ「ゼリーフライ」、ほのかに甘くて女子に人気って何コレ?
ゼリーフライの店「駒形屋」埼玉県行田市

埼玉の珍グルメ「ゼリーフライ」、ほのかに甘くて女子に人気って何コレ?
埼玉県行田市の誇るB級グルメ「ゼリーフライ」。串に刺さっていないものもある。

最初に言ってしまうと、ゼリーフライは、ゼリーをフライにしたものではない。ゼリーフライは、おからを主としたタネを素揚げしたコロッケのようなもの。いわゆる「おからコロッケ」、または「さつまあげ」のようなもので、地元の人はこれにソースをつけて食べるとのこと。

モチモチとした食感が美味しく、ヘルシーで自然な甘みのあるおからを使っているということもあって特に女性に人気なんだそう。フライといっても衣が付いているわけではないので、軽食としてパクパクと食べられる。

ゼリーフライはゼラチンで固めたゼリーを揚げたものではなかった……! それなら、この名前は一体どういった意味があるのだろう?
気になるゼリーフライの「ゼリー」の名前が付いた由来はというと……その形状や大きさが小判に近いことで「銭富来(ぜにふらい)」と呼ばれていたものが訛っていって、「ゼリーフライ」に変化したというものらしい。お菓子のゼリーとは無関係だったのは少し残念。

このゼリーフライ、行田市内ではご当地グルメのように各所で販売されており、町おこしと共に全国ブランド化事業の一つとなっている。「こぜにちゃん」というゆるキャラもいて、各方面へゼリーフライをPRしているそうだ。
埼玉の珍グルメ「ゼリーフライ」、ほのかに甘くて女子に人気って何コレ?
「ゼリーフライ」がモチーフになった、こぜにちゃん&フラべぇ


埼玉県行田市発のゼリーフライ、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょう。
(味噌煮込みウドん)
編集部おすすめ