
右斜め→「あなたが好き」
逆さま→「もう怒らないから許して」
左斜め→「ごめんなさい、私が間違っていました」
2枚の切手を離して貼る→「嫉妬しています」
2枚の切手を離して斜めに貼る→「2人きりで、話したいのですが…」
3枚の切手を並べて貼る→「もう、愛してないの?」
3枚の切手を並べて逆さまに貼る→「愛してる、結婚しよう!」
などなど。メールの普及で郵便を出す機会も減ってきているとは思うが、なかなかロマンチックで粋な風習。ダイレクトに言葉で伝えるのではなく、モノで間接的に伝えるのってなんか風情があってイイですよね。切手の絵柄などもぴったりなものをチョイスしたら、さらに効果倍増! かもしれません。たとえば「嫉妬しています」は、防災週間などの炎モチーフの切手にしてみるとか……どうでしょう?
というわけで実際に手持ちのレトロな切手でやってみたところ、そこそこ大きめの封筒を使わないと、ふつうの縦長の封筒だと2〜3枚並べて貼るのはキビシイかも……と思いました。
さらに、友達の話では中国の人同士だと意思疎通はスムーズだが、たとえば中国の方と外国人の遠距離恋愛だった場合など、切手を逆さまに貼ったり、思いっきり斜めになっていたりすると「切手の貼り方も知らないの?」とか「なんか乱雑で、テキトーな人……」と、せっかくのメッセージが単なる悪印象になってしまう場合もあるので注意が必要、とのこと。
あらかじめそういう話をふっておいて、忘れた頃に切手メッセージを送ってみる……というのが最も効果的かもしれません。
そういえば、日本でもいよいよ秋から郵政民営化が実施されますね。最近はポストカードですらメール便等で送れるので、切手を貼る機会はますます減りつつあるのかもしれない。しかしだからこそ、わざわざ手書きでメッセージを書いて、切手を貼ってポストに入れる、という行為にはよほどの想いがそこに込められているとみていいのでは。
秋はなんとなく手紙を書きたくなる季節。
(野崎 泉)