その名も『Hip Parade!(ヒップ・パレード!)』、全身像ではなく、顔も胸もない。
「全身のフィギュアはたくさんありますが、トルソー(胴体だけの像)はあまりないなと思ったんです」
販売元、ハピネット・ロビンの担当者は言う。
高さ6〜7センチほどのものだが、ゲーム/アニメキャラのように、デフォルメされたお尻まわりではなく、造形も塗装も「リアリティを追求しました」とのことで、かなりリアル。
「いわゆる“萌え系”ではなく、普通に飾っても、ある意味オシャレに見える。“冗談オシャレ”とでもいいましょうか」
ソフビ製で525円(税込み)、発売は7月の予定。お尻のタイプは、“4尻”。
「一番グッとくるポーズを4種類選びぬきました」
下着のカラーバリエーションが、それぞれ3色ずつあるので4×3の全“12尻”で構成されている。
確かに、下着のシワやお尻の突き出し方、細部も結構いろんなところまで作りこまれているが、
「開発者それぞれの、個人的な趣味も入ってます」
とのこと。なかには下着の“透け感”みたいなものまで塗装で再現されているお尻もある。この妥協を許さない尻へのこだわり、商品から伝わってきそうです。
ところで実際に12の尻を目の前にズラリ並べてみると、セクシーなものというより、「歴代ヒーロー大集合!」みたいな感じがしてきて、「ズラー、決まった!」とか思ってるオレ、何か間違ってますか?
そして、自然と口にしていたのは、やはりあの曲。
「フィッ、ヒュ〜」的な口笛から始まり、イントロ。ジャジャジャジャジャジャジャン。
尻といえばそう、『タモリ倶楽部』。あのお尻をフリフリさせるオープニングとエンディングに流れるテーマ曲、ロイヤル・ティーンズ「ショート・ショーツ」だ。♪パパパ、パラパラパラパラパパパ……。
そんな感じに並べてみたり、積んでみたりと遊んで(?)いるうちに、妻ワカコ乱入。
商品を手にとって、フリフリさせながら、やっぱり口ずさむ、同じ曲。
「♪パパパ、パラパラパラ……」
『タモリ倶楽部』ごっこがはじまった。おお、妻よ……。
(太田サトル)