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ギターアンプとオーディオアンプは共用できないという常識を覆すLine 6の再発明、AMPLIFi

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ギターアンプでオーディオを鳴らしても、まともに鳴らないし、反対にオーディオアンプ+スピーカーでギターを鳴らしても貧弱になってしまう。これはギタリストにとっては常識であり、避けられない事実ですよね。でも、いつも世の中を驚かせる技術を生み出す、Line 6が、この2つを統合してしまうギターアンプを再発明した、というのです。

すでに海外では発売が開始されており、国内でも3月末に発売が予定されているAMPLIFi 150およびAMPLIFi 75というのがそれ。Line 6が得意とするモデリング・ギターアンプの高性能機器であると同時に、高品位なサウンドでオーディオ再生が可能なBluetoothスピーカーであり、直接ライン入力も可能なオーディオスピーカーとしても威力を発揮するものなのです。とはいえ、これまでの常識から考えて、ギターアンプとオーディオを共用するのはタブーであったし、実際まともな音で鳴るものを見たことがありません。それが本当なのか、もし事実だとしたら、どんな仕組みになっているのかを探ってみました。

リビングに置いても違和感のないデザインで、オーディオ機器としても使えるギターアンプ、AMPLIFi 150と75



このAMPLIFi、型番からも想像できるように、AMPLIFi 150が150Wの出力を持つアンプで、AMPLIFi 75は75Wの出力のアンプです。出力が大きいだけに150のほうが571(W)x413(H)x241(D)mmで16.2kg、75のほうが445(W)x318(H)x203(D)mmで、9.3kgというサイズ。75Wだって、かなりの爆音が出せるわけですから、日本の住宅事情から考えると、AMPLIFi 75で十分そうな気もします。

やはりLine 6の製品だけに、主目的としてはギターアンプなわけですが、これが非常にユニークであり、優れているんです。まずは、以下のビデオをご覧ください。

これ、知人のギタリストに手伝ってもらってAMPLIFi 150で演奏してもらったのを撮影したのですが、お分かりいただけたでしょうか?そう、まず操作はすべてiPadで行っているんですよね。撮影の便宜上、AMPLIFi 150の上にiPadを置いてもらいましたが、iPadとはBluetoothで接続しているので、どこで操作しても大丈夫です。


AMPLIFiのBluetoothボタンを用いて、iPadと接続する 

Bluetooth対応機器からAMPLIFiへは、Bluetooth経由でオーディオをストリーミングできます。さらにiOS用のAMPLIFi Remoteという無料ソフトを使うと、著名な洋楽を再生した場合に、その曲名やアーティスト名などの情報をもとにクラウド上に用意された音色データが読み込まれて、AMPLIFiの設定が変わります (このビデオでは著作権上、楽曲の音は出さないようにしました)。


モデリングアンプの各パラメータはiPad/iPhoneで自在に調整可能

さらに必要に応じて、そのパラメータを自在に調整することができるんですね。調整できるのはアンプのDrive、Bass、Treble、Presence……といったものに留まりません。ここには、数多くのエフェクトも入っているので、エフェクトの接続順を変更できるのはもちろんのこと、エフェクトの各パラメータも細かく設定していくこともできます。

4カテゴリー、計78種類のアンプが選択できるようになっている

さらに、アンプに関してはClean、American(主にFender)、British(主にMarshall)、High Gainの4カテゴリー計78種類ものモデルが用意されており、それらを選択して使うことが可能。


エフェクトも100種類以上あるので選び放題。接続の順番の入れ替えも可能 

またエフェクトのほうもストンプエフェクト、コンプ、EQ、モジュレーション、ディレイ、リバーブなどのカテゴリーがあり、100種類以上のモデルが用意されているので、本当に選び放題という感じです。Line 6によると、収録されているギターアンプやエフェクトのモデルは、ほぼPOD Farm Platinumと同じとのことですから、ここは、まさにLine 6のお家芸といった感じですよね。オプションのFBV MKIIを接続すれば、エフェクトの切り替えやワウペダル、ボリュームペダルとしての活用もできるようです。

iPad(iPhone版アプリもあり、それでも同じ操作が可能)で操作しているとはいえ、これは以前何度か紹介したMobile PODとは異なり、iPad自体でエフェクトやモデリングの処理をしているのではなく、あくまでもリモコン。実際に動いているのはAMPLIFi内蔵のDSPなので、CPUパワーの低いiPadやiPhoneでも問題なく使うことができます。


本体のツマミでの操作もできるし4つのメモリーボタンでプリセットの変更も可能 

ちなみに、iPadがなくても本体に4つのメモリーボタンがあり、ここにプリセット音色が収められています。そのためボタン操作だけで切り替えることが可能だし、iPadアプリでプリセット内容を変更することも可能になっています。

さて、AMPLIFiはこのように、すぐれたモデリング・アンプなのですが、ここにiPadやiPhoneからBluetoothを通じて音楽を鳴らすことができるのです。実際に試してみたところ、ちょっとビックリする音が飛び出してきました。いわゆるギターアンプで鳴らす音楽とはまったく異なり、しっかりしたオーディオサウンドなんです。

Bluetoothとして主要のプロファイルはすべてカバーしており、通常は標準的なA2DP (Advanced Audio Distribution Profile)、SBCでの伝送となっていますが、音質的にはかなりいいように感じました。しかも、しっかりとステレオ分離されたサウンドで、音に広がりも出ています。中にはBluetoothは圧縮で音質劣化すると嫌う人もいるとは思いますが、リアにはライン入力もあるので、有線で接続する方法もありますよ。


Bluetoothを使わず、リアに用意されているAUX INに接続するというのも手だ

もちろんBluetoothでの接続ですから、iPadやiPhoneに限らず、AndroidやPCなど、Bluetoothが使えるマシンであれば、さまざまな機材と接続して音を出すこともできます。

また先ほどのアプリで音楽を鳴らしながらギターを弾くことも可能。ここで面白いのは、マイナスワンをするわけではないのに、ギターが回りの音に埋もれず引き立っていること。ここには、面白いトリックが隠されていたんですね。

中央に12インチのスピーカー、左右には同軸で置かれたハイとミッドのドライバーが配置されている

AMPLIFiの外見からは分からないのですが、この中には5つのスピーカーが入っています。といっても、5chとか5.1chのサラウンドのそれとはまったく別。AMPLIFi 150の場合、中央に低域担当の12インチのスピーカーがあり(AMPLIFi 75の場合は8インチ)、左右には中域担当、高域担当のスピーカーがそれぞれ同軸で置かれており、それぞれが別々の役割を担っているのです。

そう、オーディオの再生は、主に左右のスピーカーから音が出て、低域だけをサブウーファーのような感じで真ん中のスピーカーから音が出る構成だから、キレイなオーディオサウンドが味わえるのです。


ギター音は基本的にセンターから出力され、モジュレーション、ディレイ、リバーブでの広がり音だけが左右から出る

それに対し、ギターアンプとして使う場合は、主に12インチのスピーカーが担当し、コーラスやディレイ、リバーブをかけた広がりあるエフェクト音だけが左右のスピーカーから出るわけです。そのため、ギターサウンドも、芯がしっかりしているのに、広がりのある音になるし、BGMとして再生するオーディオともぶつからないんですね。

これまでもエフェクト内蔵のギターアンプというのは、いろいろありましたが、最終的な音はギター用のスピーカーから出てくるため、エフェクトの効果を十分に生かすことができなかったり、モノラルになるため、音に広がりがでなかったのですが、AMPLFiの場合、ギターアンプ本来のサウンドが出せる上に、空間系エフェクトがフルレンジのスピーカーでキレイに表現できるから、気持ちよく感じられる、というわけです。

スピーカーを物理的に分けて担当させているから、当然といえば当然なのですが、こうした発想のギターアンプってこれまでなかったので、まさに再発明というわけです。


見た目にもシンプルでスマートなAMPLIFiは、DTM用途としてもいろいろ活用できそうだ 

デザイン的にもシンプルでスマートな感じだから、リビングや書斎においても十分マッチしそうです。普段はオーディオ再生用として使い、ときどきギターを持ち出してつないで楽しむといった使い方もいいですね。

iPhoneやiPad上の楽曲は、AMPLIFi Remoteを起動しなくてもミュージックアプリから再生できます。さらに、DTMでトラックダウンした後にAMPLIFiで再生して、サウンドチェックに使うといったのもありだと思います。このように、AMPLIFiは、さまざまな用途で活用できそうです。


Musikmesseで発表されたAMPLIFi FX100

なお、3月12日からドイツ・フランクフルトで開催されているMusikmesseで、AMPLIFiシリーズに新たな製品が追加されたようです。AMPLIFi FX100というアンプ・スピーカーのないペダル版なのですが、機会があれば、また改めて詳細をお伝えしたいと思います。

【製品情報】
AMPLIFi製品情報
AMPLIFi FX100製品情報

【価格チェック】
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コメント

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