笹井氏自殺の衝撃
- 2014/08/05 20:06
- Category: 科学
- Tag: STAP細胞 笹井茂樹
うーん、ちょっとショックだ。試験の採点をしていてニュースが流れてきたが、まさかと。4月の会見はさすが一流の学者だけあって、スマートにこなしていたし、あの内容が真実ならば自殺などする必要はない。3月に1ヶ月入院していたようだが、要するに隠された何かがまだあるのだろう。ポイントはここでも紹介した理研内部告発者kaho氏のBioinformaticsによる分析。それとTCR再構成に関して、Nature論文は曖昧にしたままだった。
ダメ出しは最近のNHKスペシャルの追求。わが小中学校の同級生石埜穂高君の弟石埜正穂君(札幌医科大教授)も証言していたが、あの番組はかなりキツかったと思う。特にどなたかの最後のコメント、「笹井さんはこの件でこれまで積み上げてきた人生をすべて失ったのです・・・」は彼の背中を押したと思う。
オボちゃんマジックに幻惑された中年男たちがみな人生を狂わされてしまった。まさに松本清張の小説のマンマ。まことにアカデミズムにおける「けものみち」。しかし小保方氏はメンタルが心配だが、最後まで生き延びるのではないだろうか?日本の再生医療がどうのこうのというより、極私的には笹井氏の残されたご家族のために祈りたい。
追記1:笹井氏は心療内科を受診し、薬の副作用でおかしくなっていたとの情報もある。今回の自殺は向精神薬によるかもしれない。
追記2:NHKスペシャルについてはこちらが詳しい:
Mike
虚構の世界のジャンヌダルク。その妖艶な美貌が男たちを惑わし真実を語る口を塞ぎ、自死へと導いてしまった。これは悲劇と言うほかないが、当の本人は悲劇のヒロインを演じつつもほくそ笑む。そんなありふれたシナリオをマスコミはしたり顔で賞賛し、この事件を風化させていく。いつの時代も女性は強く男性は脆いもの。死を選ぶのは女性ではなくいつでも男だ。もういいでしょ。育ての親が亡くなったんだから・・・。STAP細胞はありません。これ以上の犠牲者を出す前に彼女には是非真実を語って欲しい。