東京インフラ054 東秋留橋
多摩川の支流・秋川に架かる鉄筋コンクリート造アーチ橋。昭和前期に陸軍施設がつくられた福生を八王子と結んだ地方道につくられた。もともと、仮設的な桟橋のような橋が架けられていたが、川の増水による流失をきっかけとして、<血管> […] ...
東京インフラ051 羽村取水堰
「(水道は)江戸という、人口世界一の都市をささえた血管といっていい。・・・上水道については、江戸はロンドンやパリにくらべてほぼ同時代に出発し、土木構造の上からみても、偶然似かよっている(紀元前のローマ帝国の上水道について […] ...
東京インフラ062 生麦ジャンクション
首都高は、開通からまもない1968年にはすでに川崎・横浜まで延伸し、以来、東京だけでなく首都圏の<大動脈>として機能し続けている。1990年代までには湾岸線が横浜まで開通し、東京と横浜が一本線ではなく、複数の線で結ばれ、 […] ...
東京インフラ043 三河島汚水処分場
日本で最初につくられた下水処分場。上水道から優先的に整備された明治東京の近代衛生施設は、この下水処分場の竣工によって一通り完成した。<循環器系>(水道)だけでなく、<泌尿器系>(下水道)の要となる<腎臓>も整えられたわけ […] ...
東京インフラ023 常磐橋
明治のはじめ、都市近代化の主な担い手は、政府に雇われた外国人技術者・お雇い外国人であった。彼らは、鉄道、水道・下水道、煉瓦構造物など、日本人が見たこともないインフラを次々と東京にもたらした。それは、まさに文明開化の風景で […] ...
東京インフラ016 木場公園
都市の建設に材木は欠かせない。江戸建設の際も、大量の材木が使われた。 その流通を担う貯木場は、まず工事現場に近い江戸城周辺に設置された。しかし、江戸の大火後、都心のリスクを回避するために、それらは川向こうの深川に移設され […] ...
東京インフラ026 神田川
井之頭池を水源とし、武蔵野台地を横断する都市河川。この川も利根川と同じく、家康が江戸に入る前は東京湾(日比谷入江)に注ぎ出ていたのを ━当時は平川とよばれていた━、<外科手術>を経て、隅田川に合流するよう付け替えられた。 […] ...
東京インフラ044 かつしかハープ橋
現在は荒川に分断されているが、利根川東遷事業以前は利根川と荒川の本流だった中川。その中川に流れ込む綾瀬川の左岸から荒川と中川の背割堤に渡り、優美なS字の曲線を描く美しい橋。夜にはライトアップされた親子のタワーと道路照明が […] ...
東京インフラ036 隅田川橋梁
隅田川を渡る鉄道橋は、1896年に日本鉄道土浦線(現在の常磐線)に架設された隅田川橋梁が最初であったが、水量も豊富で舟運の発達した中下流部では鉄道橋の架設が困難で、東京と千葉方面を結ぶ総武鉄道(現在のJR総武本線)も両国 […] ...
東京インフラ064 東京湾アクアライン
羽田空港に向かう飛行機が、最後の着陸態勢に入ったとき、ふと目に入る長大な線状構造物。それが東京湾アクアラインである。 川崎と木更津を結ぶことで、房総半島の豊かな自然と京葉工業地帯を、東海道メガロポリスに近づける。延長は1 […] ...