-
Xでシェア
-
Facebookでシェア
-
LINEでシェア
-
LinkedInでシェア
-
記事をクリップ
-
記事を印刷
米ベンチャー投資会社のファーストラウンド・キャピタルが、10年分のデータから起業家の成功要因を導き出した。たとえば、創業チームに女性がいるスタートアップは、男性のみの場合よりもパフォーマンスが優れているという。
ベンチャー投資を成功に導く要因は何か。
ベンチャーキャピタル(VC)のファーストラウンド・キャピタルが2015年に発表した分析結果には、この問いに関する非常に興味深いデータがある(英語サイト。同社は、10年分のデータを分析して得た知見を「10の教訓」にまとめている)。
同社独自の分析データは、300以上のスタートアップと約600人に及ぶ創業者に関する情報を基にしており、そこには創業者の年齢、性別、学歴、創業地、職務経歴、起業経験などの属性も含まれる。報告では成功と関連するいくつかの要素が示されており、当然と思えるものも意外なものもある。
留意すべき点として、相関性は因果関係とは違う。成功した投資対象の間に何らかの共通要素があるという事実は、因果関係の表れかもしれないし、隠れた他の要因の反映かもしれない。ベンチャー投資の大部分は、直感とパターンの組み合わせによるものだ。この種のデータがあれば投資判断が不要となるわけではない。
しかし、何が成功と関連するのかを知るという目的に限れば、データは投資家の役に立つだろう。私は今回の分析について、発表元のファーストラウンド・キャピタルと話をした。同社の知見を、テクノロジーと起業精神の研究者である私自身の経験と組み合わせ、以下の分析結果が起業において意味することを考えてみたい。