WAVプログラミング
.NET C#で学ぶ音響処理
- 著者 北山洋幸
- 判型 B5変型判、328頁
- 本体価格 3,600円
- CD-ROM付き
- ISBN 978-4-87783-218-6
本書について
本書は、「WAVプログラミング−C言語で学ぶ音響処理」の.NET Framework（Visual C#）編です。以前の本は、プラットフォームや開発環境に依存しないように心がけましたが、本書はGUIやオブジェクト指向を取り入れました。
現代においては、音に関するライブラリ、API、およびクラスなどが整備されているため、音源データを直接扱う機会は少ないでしょう。Windowsでは、DirectSoundなどを使用すれば、一般的な用途は満足できます。しかし、ライブラリ、API、およびクラスを使用する方法では、基礎からの学習ができません。さらに、ライブラリなどが用意していない処理を行わせることが困難です。
本書は、生の音源データを操作する方法や、いくつかの単純な応用ソフトを解説しています。これらを学習すれば、十分に高度な応用の参考になるでしょう。
本書の対象読者は、音響プログラミング入門者、WAVファイルを直接操作したいプログラマ、C#言語初級者です。
目 次
- 第1章 ダンプ
- 1-1 バイナリファイル操作の基礎
- 1-2 WAVファイルのヘッダを表示する
- 1-3 WAVファイルをダンプする
- 1-4 プロジェクト作成について
- 第2章 左右のチャンネルの音を操作
- 2-1 ステレオWAVファイルの左チャンネルの音を消す
- 2-2 ステレオWAVファイルの右チャンネルの音を消す
- 2-3 ステレオWAVファイルの左右チャンネルを周期的に消す
- 第3章 モノラル変換
- 3-1 左チャンネルからモノラルWAVファイルを生成
- 3-2 右チャンネルからモノラルWAVファイルを生成
- 3-3 ステレオWAVファイルからモノラルWAVファイルを生成
- 3-4 ステレオWAVファイルを周期的にモノラル・ステレオ変換
- 第4章 左右チャンネルの交換
- 4-1 左右のチャンネルを交換したWAVファイルを生成
- 4-2 左右のチャンネルを周期的に交換するWAVファイルを生成
- 第5章 サンプリングビット数変換
- 5-1 16ビットサンプリングのWAVファイルを8ビットサンプリングへ変換
- 第6章 サウンドの一部を抜き出す
- 6-1 サウンドファイルから一部を抜き出す
- 6-2 サウンドファイルから一部を抜き出す（その2）
- 6-3 サウンドファイルを分割する
- 6-4 サウンドファイルを分割する（その2）
- 第7章 再生スピードの変更
- 7-1 再生速度を変更する
- 第8章 テキストからWAVファイルを生成
- 8-1 テキストファイルからWAVファイルを作成
- 第9章 いろいろな波形を生成
- 9-1 方形波の生成 154
- 9-2 ノコギリ波の生成
- 9-3 サイン波の生成
- 9-4 三角波の生成
- 第10章 WAVファイル処理用クラスの開発
- 10-1 WAVファイルを処理するためのクラス
- 第11章 ボリューム変換
- 11-1 WAVファイルの波形のレベルを変換する
- 第12章 波形表示クラスの開発
- 12-1 波形を表示するクラス
- 第13章 波形表示
- 13-1 WAVファイルの波形を表示する
- 第14章 バランスを左右に移動
- 14-1 バランスを左右に周期的に移動する
- 第15章 カラオケ化
- 15-1 カラオケ用のWAVファイルを生成する
- 第16章 逆再生
- 16-1 逆再生するWAVファイルを生成する
- 第17章 二重唱
- 17-1 二重唱のWAVファイルを生成する
- 第18章 エコー
- 18-1 エコーがかかったWAVファイルを生成する
- 第19章 エコーループ
- 19-1 無限にエコーがかかったWAVファイルを生成する