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日本フードサービス協会、11月の外食売上高は前年比110.5%と25ヶ月連続で前年を上回る
FFやFRを中心に各社キャンペーンの好調や、引き続き好調な訪日外客数にも支えられ外食需要は堅調

 日本フードサービス協会(JF)は、会員企業(有効回収事業者数223社・店舗数36,565店)を対象とした2024年11月度の外食産業動向を発表した。なお、本調査は、新規店も含めた全店データを業界全体および業態別に集計し、前年同月比を算出したもの。
 11月は、FFやFRを中心に各社キャンペーンの好調や、引き続き好調な訪日外客数にも支えられ、外食需要は堅調、外食全体の売上は110.5%となった。ようやく気温が下がったことで鍋など温かいメニューの注文も増え、また飲酒業態は休前日の多い曜日周りがプラスとなったほか、宴会需要が好調で、大きめの宴会の件数も緩やかに回復している。
 全体および業態別の対前年同月比は以下の通り
■全体【売上高110.5%・店舗数100.4%・客数106.2%・客単価104.0%】
■ファーストフード業態【売上高111.2%・店舗数101.3%・客数106.4%・客単価104.4%】
 FFの全体売上は111.2%となった。業種別売上は、「洋風」はリニューアル商品の好評や、11月29日の「いい肉の日」、月末のブラックフライデーのクーポンが好調で110.8%となった。「和風」は、季節の定番メニューや高単価好調で客単価上昇により112.6%となった。「麺類」は、気温が低下し温かい季節メニューが好評だったことや、アルコール類も好調で118.3%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、価格改定などの客単価上昇もあり104.1%となった。「その他」は、「カレー」でSNS映えを意識した高単価商品が好評、「アイスクリーム」ではキャラクターとのコラボキャンペーンにより110.2%となった。
■ファミリーレストラン業態【売上高110.7%・店舗数98.6%・客数106.9%・客単価103.6%】
 FRの全体売上は110.7%となった。業種別売上高は、「洋風」は高単価のコースメニューの導入で客単価上昇したところがある一方、価格を抑えた業態も引き続き好調で111.2%となった。「和風」は、鍋料理など温かいものが売れ始め、また宴会需要も増えて112.0%。「中華」は、海鮮フェアが好調だったところや、継続した各種キャンペーンの好調などで111.0%。「焼き肉」は、消費者が価格に敏感な傾向を反映してか、割引セールが好評なところもあり106.5%となった。
■パブ/居酒屋業態【売上高106.9%・店舗数100.5%・客数104.1%・客単価102.7%】
 「パブ・居酒屋」は、忘年会シーズンに向けて月後半を中心に宴会需要が好調、件数も増えたほか徐々に宴会の規模も大きくなってきているほか、インバウンド需要が好調なところや、休前日の多い曜日周りもあり、売上106.9%となった。
■ディナーレストラン業態【売上高106.3%・店舗数100.2%・客数105.8%・客単価100.5%】
 DRは、引き続き堅調なインバウンド需要をはじめ、コロナ禍前には及ばないものの、夜間の宴会需要も少しずつ回復しており、売上106.3%となった。
■喫茶業態【売上高108.3%・店舗数100.9%・客数102.7%・客単価105.4%】
 これまでの断続的な価格改定も消費者に受け入れられ、客数、客単価とも上がり、またアルコール類を提供するところは予約が好調なところもあり、売上は前年比108.3%となった。
 

(外食.Biz)
2024年12月26日更新

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