宮城県北部を震源とする地震(平成15年7月)
船頭さんは誰ですか
~決めておくべきだった役割~
(宮城郡 50代 女性 行政職員)
役場の中に「災害対策本部 ※ 」が設置されたらだれが本部長になるというのは、カタチ的には決まっていたんですけれども、やっぱりこういう災害になると、いろいろな方面でいろいろな指揮をとる人が出てしまうので、「だれの意見を聞いたらいいの?」という感じでした。
船頭さんは1人じゃないと船は進みませんから、だれが船頭さんなのかと。そしてだれがこぐのか、だれがその船に乗るのかということなんです。
想定されていないことはいっぱいあるし、被害の大きさによって動きは変わるにしても、やっぱり最低限の役割分担を決める必要があったなと思います。
その後に、そういう反省もあって危機管理課という部署ができたんです。まだ、実際動くときにどうするんだということまでには結びついていないかもしれないけれど、担当部署がはっきりしていれば職員も動きやすいと思います。
※災害対策本部とは、災害が発生したときに設置され、被害状況の把握や応急対策を実施する組織のこと。