バンコクで逮捕されたアフリカの男たち。ハードドラッグの売買が広がっている

以前からよく指摘されていることだが、バンコクの歓楽街、特にスクンビット通りやナナ地区では、多くの黒人男性・黒人女性がたむろしている光景が見られる。彼らの多くはタイで合法・非合法を問わずさまざまな手段で生計を立てている。女性はストリート売春、男性はハードドラッグの密売をしていた。(鈴木傾城)

◆LGBTの風当たりが強くなるのだから、暴力を振るわれ、殺されるLGBTも出てくる

ドナルド・トランプ大統領の公約は「Agenda 47」に記されている。LGBTQ政策においては、特にトランスジェンダーに対して厳しい姿勢を示しているのが興味深い。これまでのバイデン大統領の政策をほぼ完全に否定する内容だった。 「Agenda 47」のLGBTQ政策の主な政策内容として、まず年齢に関係なく「性別と性転換の概念を促進するすべてのプログラムを中止する」ことが掲げられている。 これは、4年 […]

「自分の信じているものを信じない」という拷問で確証バイアスから逃れる?

自分がすでに抱いている考えや信念に合致する情報ばかりを積極的に取り込み、反証する情報や対立する証拠を無視する。それが確証バイアスだ。考える頭を持って生きている人は、誰もが無意識の確証バイアスを持っている。誰でも何か盲信しているものがある。確証バイアスとはそういうものなのだ。(鈴木傾城)

◆拒食症の女性に「あなたはとても痩せてるわね。ダイエットのコツを教えて」

イギリスで、拒食症で亡くなった女性の小さな記事があった。22歳のカリス・グラハムは、イギリス・カンブリア州ブランプトン出身の女性で、強い不安や抑鬱に苦しんでいた。彼女は回避・制限性食物摂取症(ARFID)を患い、食事や水分摂取を拒むことが多く、何度も入院を繰り返していた。 あるとき、限界に達した彼女は健康状態の悪化で病院に収容され、精神保健法の下で拘束された。しかし、それでも彼女は病院での9か月間 […]

イスラエルとハマスの停戦合意。しかし、77年間にわたる憎悪の歴史は続いていく

イスラエルとハマスのあいだには長年にわたる深い不信感があり、わずかな衝突が合意全体を崩壊させる可能性もある。今回はガザが壊滅的なダメージを受けていることもあり、ハマス側は立て直しに時間を要するかもしれない。しかし、77年間にわたる憎悪の歴史は続き、衝突は終わることがない。(鈴木傾城)

◆夢と成功のために性的搾取されるのを甘受するか、毅然と断って辞めるかの選択

米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、中居正広という52歳の男を巡る女性トラブル騒動と、フジテレビの女性アナウンサーとの上納問題で、フジテレビの対応がコンプライアンスに則っていないと激しく糾弾している。 私自身はテレビにはまったく関心がないのだが、52歳の男性タレントが女性トラブルで約9,000万円の解決金を支払って示談した事件はかなり大きく報道されているので関心はないながらも知っている。 […]

貸金庫事件。銀行史上でも例を見ない大規模な内部犯行の動機はギャンブルだった

貸金庫から顧客60人の財産17億円ががなくなった事件で、女性行員が逮捕された。報道を通じて明らかになったのは、彼女が多額の借金を抱えて窮状にあえいでいたことだった。しかもそれは、FX取引や競馬などのギャンブルにのめり込んで多額の損失を重ねたという銀行員にあるまじきものだった。(鈴木傾城)

◆集団レイプが吹き荒れるスーダン。地獄というのは、あの世にあるわけではない

2024年4月23日に、スーダンの内戦の話を書いた。イスラム教徒とキリスト教徒の紛争、部族間の紛争、そしてアラブ民族と黒人系民族との紛争、さらに国家と反政府軍との紛争も入り乱れて、国内は完全なる無法地帯と化している。(ブラックアジア:地獄の内戦。スーダンで起きている内戦で、捕虜が一瞬にして銃殺される瞬間) そして今、問題になっているのが即応支援部隊(RSF)などの民兵による組織的な集団レイプ・性奴 […]

ジョリビー。フィリピンの国民食を提供する企業は東南アジアでも成功できるか?

フィリピンにおけるジョリビーの存在感は絶対的だ。「ジョリビーこそフィリピン人のソウルフード(国民食)だ」という人もいるくらいだ。それくらいジョリビーはフィリピン人の生活に定着している。最近このジョリビーが台湾やシンガポールにも進出しているというのを報道で知った。(鈴木傾城)

◆契約結婚。中東の男たちがインドネシアの若い女性と短期結婚するシステムの裏側

あまり知られていないのだが、インドネシアの首都ジャカルタから60キロ離れた「ある山岳地帯」では、観光シーズンになると数多くの中東の男たちが集まる。豊かな自然や涼しい気候で知られており、日本でいえば軽井沢のような扱いかもしれない。 しかし、中東の男たちの目的は避暑ではない。 彼らの真の目的は、現地のインドネシア女性との「契約結婚」である。この結婚は本来の結婚とは異なり、男性側が一時的に支払う持参金と […]

【動画】自分が生き残るために弱者を見捨てたり切り捨てたりする「能力」が求められる?

いまや、傷ついた人は「存在価値はない」と笑われるだけとなった。強者が公然とマウントを取ってあざ笑うのだ。弱肉強食化していく社会の中では、その中で活き活きと弱者を攻撃できるサイコパスのような人格に需要が生まれる。 この動画の文章記事https://blackasia.net/?p=45529

「自分たちは戦争に巻き込まれることはない」という無意識は正しいのだろうか?

日本は長らく戦争から遠ざかっているが、やがて日本も戦争に巻き込まれていくことがあっても不思議ではない。人類の歴史は戦争の歴史なのだから、次の戦争はかならずやってくる。日本人の「自分たちは戦争に巻き込まれることはない」という無意識は正しいのだろうか?(鈴木傾城)

◆イギリスの白人少女1,400人レイプは移民が起こした犯罪だから闇に消された

2012年、英紙タイムズの調査報道によって明るみに出たグルーミング・ギャング事件が、国家を揺るがす大スキャンダルとなっている。主にパキスタン系の男たちグループが、若い白人少女たちを性的に搾取し、レイプを繰り返していた。 事件の舞台となったのは、イングランド北部の街々、具体的にはロザラム、ロッチデール、オールダムといった場所で、それは起きていた。特にサウスヨークシャー州ロザラムでの被害は甚大だった。 […]

児童婚で5,000人以上を逮捕。貧困層が未成年の子供を早期に嫁入りさせる理由

インドの貧困エリアではいまだ児童婚が続いている。18歳未満の妻との性行為を強姦とみなすとの判決を下した。つまり、法律はすでに児童婚を厳しく取り締まる方向へ舵を切っている。それにもかかわらず、深く根づいた慣習は容易には消えない。(鈴木傾城)

◆腐って腐敗臭が漂う死体のある部屋で3日過ごして「気づかなかった」という男

薄曇りの空が広がっていた12月18日のパタヤは、リゾート地とはいえど、どこか湿っぽい空気に包まれていたという。 その日、パタヤにあるゲストハウスの監視カメラが、ひとりの英国人の年金生活者とタイ人女性の姿を捉えていた。男は北アイルランド出身71歳の年金受給者で、ベアラック・ビータイドといった。 彼の隣を歩くのは、現地のバーで働くセックスワーカーの45歳のタイ女性ドゥアンタだった。防犯カメラでは彼女が […]

◆あけましておめでとうございます。2024年に何気なく撮った写真のエッセイ

読者の皆さま、あけましておめでとうございます。2024年は個人的に大きな問題を抱えることもなく、まれに見る静かで安定した年でした。 相変わらず、思い立ったらひとりでぶらぶらと街を歩いていたりするのですが、特にブラックアジアに書くわけでもなく、深遠な意味があるわけでもなく、なんとなく写真を撮って、あとで調べてみようと思って放置しているのがたくさんあります。 歩いているときに、ふと思いついて写真を撮っ […]

引きこもりが増加し、とうとう146万人となっている。わずか4年で30万人も増加

日本の引きこもり問題は、近年ますます深刻化しており、統計データからもその実態が浮き彫りになっている。2023年の内閣府の調査によれば、引きこもり状態にある人は約146万人と推計され、これは過去最多の数字となっている。2019年の115万人からわずか4年で30万人も増加したのは驚きだ。(鈴木傾城)

【動画】人間社会が常に「弱者」を作り出すのは、私たちがそれを求めているから?

どのような社会システムを作ったとしても、裏で必ず「弱者」を用意しているのが人間の歴史である。この現象は、為政者が意図的に作り出したというよりも、動物としての本能が自然と作り出した可能性が高い。動物社会では弱者が積極的に作り出されている。理由があるのだ。 この動画の文章記事https://blackasia.net/?p=11413

◆ニューオーリンズで発生したテロ、トランプホテル前でも爆破テロ

閲覧注意 2025年1月1日未明、米国ルイジアナ州ニューオーリンズで発生したテロ事件が発生している。この事件は新年を祝うために集まった人々の中に突如として起こり、15人が死亡し、30人が負傷する結果となっている。 事件は現地時間の午前3時15分頃、フレンチ・クオーター近くのバーボン・ストリートとカナル・ストリートの交差点で発生した。この地域はニューオーリンズでも特に賑わいを見せる観光地であり、新年 […]

◆アンダーグラウンドで中国人が売り出している「ゾンビタバコ」の正体とは?

タイと中国の合同捜査本部は、広東省で3人の容疑者を逮捕し、大量のドラッグと現金を押収していた。この摘発は、タイと中国の当局が連携しておこなった「新しいドラッグ」の違法製造と密売に関する捜査の一環としておこなわれたものだった。 組織の首謀者とされるリン・ハイタオは、捜査当局の動きを察知してベトナムに逃亡した。この男が主導して、タイで違法ドラッグを製造し、中国に輸出していたのだった。 その後、タイの捜 […]

◆円安と現地の物価高で二重にダメージを受けている日本人のハイエナの行く末

ドルは強烈に強くて、東南アジアのそれぞれの通貨もドルに対しては大きく下落している。ところが、日本円は東南アジアのどの通貨よりもさらに弱い。円の価値の下落は惨憺たるものだ。 タイ・バーツはいうに及ばず、シンガポール・ドルにも、カンボジア・リエルにも、インドネシア・ルピアにも、フィリピン・ペソにも、ベトナム・ドンにも、マレーシア・リンギットにも、インド・ルピーにも、ネパール・ルピーにも、全部に負けてい […]

「長寿化が、かならずしも幸福をもたらすわけではない」現実に気づきつつある

「富裕層と貧困層」で平均寿命・健康寿命が変わってくる。さらに「都会と田舎」でも平均寿命・健康寿命が変わってくる。都会に住む富裕層は、平均寿命も健康寿命も延ばせる。だが、田舎に住む貧困層は、平均寿命も健康寿命も早く失う。すでに、現実はそのようになっている。(鈴木傾城)

◆アンダーグラウンドの性的なムジュラの踊り手ティトリー・ジャーンに惹かれる

インドで、非常に有名で愛されている古典的な映画音楽に『In Aankhon Ki Masti Ke』という歌がある。私がインドをうろついていた頃だから、今から20年以上も前に知った曲で、今もインドが懐かしくなったらこの曲を聞いたりしている。 この曲は40年以上前の映画『Umrao Jaan』で使われていた音楽で、女優レカー(Rekha)がこの歌に合わせて舞踏を披露している。その印象的なシーンはYo […]

【動画】日本にゲートシティが生まれるとき、経済格差で社会は荒廃して国家崩壊に向かう

高級地区は金持ちだけが住み、環境が整備されているのでハイセンスな雰囲気となる。最初は「ハイセンスな街」「住みたい街」みたいな紹介をされる。しかし、経済格差が極度に進むと、その街に対するイメージは悪化する。どういうことなのか? この動画の文章記事https://blackasia.net/?p=44862

現代日本に巣食う「絶対貧困」から脱出はできるのか?【鈴木傾城・坂本慎治 特別対談】

最低賃金の議論がなされる間にも、持つものと持たざるものの差はどんどんと広がり、社会の底辺になればなるほど抜け出せない絶対貧困に陥っていく。生活困窮者に住居提供の支援をするNPO法人生活支援機構ALLの代表・坂本慎治さんに現状をうかがいました。(マネーボイスで読む)

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