ライトノベルは一般的な小説と比べていくつかの決まりごとや、書くためのコツが必要です。
文体やキャラクター、世界観、テーマなど。
人を惹きつけ、感動を与えるためのライトノベルの上手な書き方についてご紹介します。
目次
ライトノベルってなに?
ライトノベルとは小説の分類の一種。
明確に定義されているわけではありませんが、アニメ絵の表紙・読みやすい文体・小学生~高校生向けの小説を指すことが多いようです。
またキャラクターを最重視・ファンタジーや恋愛などを取り入れている・ライトノベルレーベルから刊行されていることも定義の一部とされています。
ライトノベルの主な歴史
ライトノベルが生まれたのは1970年代。
当時は『宇宙戦艦ヤマト』シリーズを刊行しているソノラマ文庫や少女小説が多いコバルト文庫などのレーベルが代表的でした。
その後1988年には角川スニーカー文庫・富士見ファンタジア文庫が創刊され、現在のライトノベルの定義が世間に定着し始めました。
2000年代にはオタク文化がエンターテイメントとして受け入れられ、ライトノベルもその一環としてアニメの原作などとして採用されるようになったのです。
ライトノベルの書き方
文体
ラノベの文体の特徴は【読みやすい】ことです。
執筆時、ラノベらしい文体にできるよう気を付けるべき書き方をまとめてみます。
- 「~だぜ」など実際の会話で使わない語尾は避ける(キャラにもよる)
- 三人称で書いていても、時々主人公の感情描写を書く
- 文章が固くなりすぎたら、セリフ調を混ぜて柔らかくする
これらの点に気を付けて書きつつ、自分の好きなラノベ作品を手書きで書き写す作業もしてみましょう。
意識しながら書き写すことで、文体のパターンを掴みやすくなります。
ストーリー
ストーリーを面白くするのは【事件】【ピンチ】など危機を感じさせる状況です。
主人公がいかに壁にぶつかり、どのような機転を利かせ・仲間たちに助けられながら乗り越えていくかを書けるかが作家の腕の見せ所でしょう。
主人公が事件に巻き込まれるまでの流れ・事件の内容・事件を解決に導くまで、を短くてもよいので考えてみてください。
事件やピンチは日常に隠れている小さな出来事でも、解決する部分が面白ければじゅうぶん名作になります。
キャラクター
ラノベの楽しみのひとつが個性的なキャラクター。
男の娘だったりツンデレだったり、隠れオタクだったり……。それぞれにウリとなる魅力が含まれているはずです。
【◯◯なのに◯◯】というギャップを考えながらキャラクターを作ると、個性が強調できるでしょう。
作家がキャラクターを考えるときにはまず、そのキャラクターが持つウリを考えます。
そのあとに【なぜそのウリを手に入れるに至ったかという生い立ち】を掘り下げていきます。
この作業をすることでキャラクターの思考がわかり、より人間味を出せます。
世界観
世界観を作るということは、物語の中の制約を決めることです。
そして、その制約があるからこそ、物語は面白くなると言えるでしょう。
例えば空を飛べる種族と飛べない種族が争っている世界観の場合、空を飛べるほうが圧倒的に有利に見えます。
しかし空を飛べない種族は頭を使い、読者の想像を超える作戦で応戦する。
読者は自分の想像を超えられたとき「すごい! 面白い!」と感じることができます。
【◯◯ができない世界】というのは、そのぶん様々なアイディアを生むことに繋がります。
自分の伝えたいメッセージを、より印象付けられる世界観を考える必要があります。
テーマとタイトル
タイトルは読者と作品の最初の接点。タイトルを見て「こんな内容なのかな? だったら面白そう!」と感じてもらうことが重要です。
例えば平坂読さん著 『僕は友達が少ない』は、友達の少ない主人公が友達を増やしていく話なのかな?など、友達の少ない状況をどう利用した話なのかを想像させます。それと同時に、友達というテーマも伝わっているのではないでしょうか。
テーマを感じさせつつ、内容を想像させるタイトルは読者の興味を引きます。
推敲
ラノベに限らず小説には推敲が必要不可欠。より面白い物語を作るために欠かせない作業です。
推敲には読者視点で作家本人が推敲する方法と他人に読んでもらい意見をもらう方法があります。
作家本人が推敲し、さらに他人に意見をもらえれば理想でしょう。もちろん批判や厳しい指摘も受けますが、プロの作家になればさらに厳しい意見を受けるのでメンタルを鍛えるよい練習です。
ただ推敲に関して注意しなければいけない点は、【書いている途中で、絶対に推敲しない】ということ。これは作家本人・他人に関わらずです。
途中で推敲しているとなかなか作品を書きあげられません。
ラノベ作家になる・ラノベを書く技術をあげる最短ルートはたくさん作品を書きあげることなので、途中で推敲を挟んではいけません。
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ここで差がつくライトノベルのポイント
守るべきルール
ライトノベルは読みやすさなどから、文章ルールを無視してもOKと感じる作家志望者が多いようです。
しかし読みやすさ・若い人向けということ以外は一般的な文芸と変わりません。
基本的なことですが、文章ルールを守るだけで審査員の印象が高くなる可能性があります。
- 段落が始まるときは一字下げる
- 台詞に「」(かぎかっこ)をつける
- 「……」(三点リーダー)や「――」(ダッシュ)はふたつ続ける
など基本的なルールを守れる人は、文章自体がきれいに見えます。
ギャグ
ギャグもラノベを面白くする要素のひとつ。ただギャグが滑ったらどうしよう、と考えてしまい書けなくなってしまうこともあるでしょう。
しかしギャグは書けば書くほど上達します。
ギャグはボケキャラとツッコミキャラの会話をうまく書けるようになることなので、特訓次第で手に入れられる技術です。
審査員はギャグのやりとりがうまい作品を読むと、会話の書き方を特訓している書き手だと感じてくれるでしょう。
キャラの描写
ラノベはキャラクターの魅力を伝えることも重要です。ただ外見の描写を長く続けてしまうと読者は飽きてしまいます。
キャラ描写をするときには外見のウリを伝えることを心がけましょう。
主人公の視点で目に付いた部分を書くことで、読者もそのキャラクターのどこに個性があるのかを理解しやすくなります。
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ライトノベルのレーベル
人気の作品を刊行しているライトノベルレーベルをご紹介します。
電撃文庫
1993年に創刊したライトノベルレーベル。売り上げ・知名度ともにトップクラスの最大大手です。
メディアミックスにも力を入れていて、アニメ化・漫画化されている作品も多数。
作品ジャンルもラブコメ・SF・ファンタジー・学園モノなど幅広いのも特徴です。
有名作品
- 『アクセルワールド』(川原礫著)
- 『エロマンガ先生』(伏見つかさ著)
- 『とある魔術の禁書目録』(鎌池和馬著)
富士見ファンタジア文庫
1988年創刊のKADOKAWA系ライトノベルレーベル。
以前はファンタジー作品が多く刊行されていましたが、現在はギャグ系・キャラクターの魅力を全面に押し出した作品も出版しています。
こちらのレーベルはWEB告知なども盛んに行うので、新人作家がデビューするのには向いています。
有名作品
- 『冴えない彼女の育て方』(丸戸史明著)
- 『空戦魔導士候補生の教官』(諸星悠著)
- 『ハイスクールD×D』(石踏一榮著)
ビーズログ文庫
ビーズログ文庫は女の子向け恋愛ライトノベルの最大手。
恋愛と女の子向けであれば、ファンタジー・学園モノ・SFなどどんなジャンルの作品も刊行されています。
ゲーム原作のノベライズ作品も多く出版しているので、通常のライトノベルよりも甘い恋愛ストーリーを読みたい方向けです。
有名作品
- 『(仮)花嫁のやんごとなき事情』(夕鷺かのう著)
- 『VOiCE』(ラヴリーP原案/秋月志緒著)
- 『ボーイフレンド(仮) ~怪盗とカレにはご用心!?~』(石倉リサ著)
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新人賞について
ライトノベルの新人賞に応募するときは、まずどのレーベルが自分の作品とマッチしているか考えましょう。
ライトノベルの題材や舞台は似ていますが、比較するとギャグを好む・シリアス作品が多い・ミステリーに力を入れている・主人公が女の子のものが多い……などなど、違いが見えてきます。
また新人賞によって評価シートを受け取れるもの・デビュー条件・審査回数なども違ってきます。
規定の原稿用紙枚数なども違うので、まず自分はどこの新人賞に応募するのかを決めると作品の方向性も定まるでしょう。
自分に一番合った新人賞を知りたいなら、プロの小説家にプロット段階を見てもらってアドバイスをもらうのが一番です。
アミューズメントメディア総合学院の小説・シナリオ学科なら、プロットの段階でプロの小説家に個別にアドバイスをもらえるので「どの新人賞を狙えるか」がわかりやすく、デビューも近づきます!
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売れるライトノベルとは?
売れるライトノベルには【主人公目線を通して読者を優越感に浸らせる】要素が入っていると言えます。
例えば周囲から見ると無能に見えても、実はすごい能力の持ち主だった。
普通の男子高校生だけど、素直な意見が言えるから美少女に好かれまくるなど、周りから認められることで欲求を満たせる構成になっていることが多いでしょう。
ライトノベルは10代がターゲット層。
その10代が周囲からどのように認められたいのかを突き詰めることで、売れる作品が作りやすくなるかもしれません。
売れるライトノベルを書いてデビューを本気で狙うなら、卒業生著作700冊を突破しているアミューズメントメディア総合学院の小説・シナリオ学科がおすすめです。
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まとめ
ライトノベル作家になりたいと思ったら、10代がどのような世界観・キャラクター・ストーリーを求めているのか考え執筆してみましょう。
ライトノベルの新人賞は数が多く、応募するのには困りません。
どんどん作品を生み出し評価を受け、ラノベ作家デビューへの道を切り開きましょう!
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