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ローマ法王の休日 [DVD]

5つ星のうち3.6 321個の評価

仕様
価格
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DVD 廉価版
¥1,257 ¥900
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フォーマット 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, 吹き替え
コントリビュータ マルゲリータ・ブイ, ミシェル・ピッコリ, レナート・スカルパ, ナンニ・モレッティ, イエルジー・スチュエル
言語 イタリア語, ドイツ語
稼働時間 1 時間 45 分
ディスク枚数 1

商品の説明

法王逃亡という衝撃の題材でカンヌ映画祭を沸かせ、日本でもロングランヒットを記録。
ユーモラスかつシニカルな作品で各国映画賞を受賞してきたナンニ・モレッティ監督が新境地に挑んだ待望の話題作。

☆第64回カンヌ国際映画祭正式出品作品。ナンニ・モレッティ監督が聖域に挑む意欲作!
イタリアのウディ・アレンとも呼ばれ、カンヌ国際映画祭パルムドール他、各国の映画賞を受賞。2012年カンヌ国際映画祭では審査委員長を務めたナンニ・モレッティ監督が、全世界11億人以上にのぼるカトリック教徒の最高指導者たる「法王」を主人公に据え、しかも就任演説を前に逃走するという大胆な題材をコメディタッチで描く!!

主演に『昼顔』『美しき諍い女』をはじめ100本以上の作品に出演しているフランス映画界の重鎮ミシェル・ピッコリを迎えて描くコミカルにして深遠なドラマ、美しい映像、そしてイタリアの華麗にして繊細な文化。法王を悩める一人の人間として描き、カンヌ映画祭を沸かせた最大の話題作。

【ストーリー】
ローマ法王死去―。この一大事を受けヴァチカンで開催される法王選挙(コンクラーヴェ)。聖ペドロ広場には、新法王誕生を祝福しようと民衆が集まり、世紀の瞬間を心待ちにしている。そんな中、投票会場のシスティーナ礼拝堂に集められた各国の枢機卿たちは、全員が必死に祈っていた。
「神様、一生のお願いです。どうか私が選ばれませんように―。」
祈りも空しく新法王に選ばれてしまったのは、ダークホースのメルヴィル。彼は早速バルコニーにて大観衆を前に演説をしなければならないが、あまりのプレッシャーからローマの街に逃げ出してしまい…。あわてた事務局広報は、なんとかコトが外界にバレないよう画策。街中に捜索の網を張る。一方メルヴィルは街の人々との触れ合いを通し、人生とは、人の信仰心や真心とは、そして“法王"の存在意義とは何かを見つめ直していくが、演台に戻らねばならない時間は迫っていた。果たして、ローマの街で彼が見つけた大切な答えとは―?

【キャスト】
ミシェル・ピッコリ、イエルジー・スチュエル、レナート・スカルパ、ナンニ・モレッティ、マルゲリータ・ブイ

【スタッフ】
監督・脚本・製作 : ナンニ・モレッティ、脚本 : フランチェスコ・ピッコロ/フェデリカ・ポントレモーリ、音楽 : フランコ・ピエルサンティ、製作 : ドメニコ・プロカッチ

【初回限定封入特典】
用語解説書(4P)

【特典映像】
メイキング、未公開シーン集、カンヌ国際映画、カチンコ集、キャスト紹介、予告編集
監督インタビュー「メルヴィルの気持ちは、誰にもあてはまるもの」(コラム/静止画)、キャスト&スタッフ プロフィール(静止画)、プロダクションノート(静止画)

登録情報

  • アスペクト比 ‏ : ‎ 1.78:1
  • メーカーにより製造中止になりました ‏ : ‎ いいえ
  • 言語 ‏ : ‎ イタリア語, ドイツ語
  • 製品サイズ ‏ : ‎ 25 x 2.2 x 18 cm; 95 g
  • EAN ‏ : ‎ 4907953042902
  • 監督 ‏ : ‎ ナンニ・モレッティ
  • メディア形式 ‏ : ‎ 色, ドルビー, 字幕付き, ワイドスクリーン, 吹き替え
  • 時間 ‏ : ‎ 1 時間 45 分
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/2/2
  • 出演 ‏ : ‎ ミシェル・ピッコリ, イエルジー・スチュエル, レナート・スカルパ, ナンニ・モレッティ, マルゲリータ・ブイ
  • 字幕: ‏ : ‎ 日本語
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
  • 販売元 ‏ : ‎ Happinet(SB)(D)
  • ASIN ‏ : ‎ B009VCJRBG
  • ディスク枚数 ‏ : ‎ 1
  • カスタマーレビュー:
    5つ星のうち3.6 321個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.6つ
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お客様のご意見

お客様はこの映画について、驚きの作品を鑑賞し、面白そうな雰囲気があると評価しています。バチカンの雰囲気を楽しむ作品で、ほろりとした作品だと感じています。静かな流れの中でのんびり観られると好評です。イタリア映画には珍しい静かな流れで、のんびりとした流れの中で楽しめるという意見もあります。一方で、結末については不満の声が多くあります。時間が無駄だという指摘や、ユーモアについての理解不足が挙げられています。

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

13人のお客様が「作品性」について述べています。13肯定的0否定的

お客様はこの映画について、驚きの作品を鑑賞し、面白そうな雰囲気があると評価しています。バチカンの雰囲気を楽しむ作品で、ほろりとした内容だと感じています。内部の様子が見られ、面白いと思うシーンがあったとの声もあります。一方で、結末が残念だったという指摘もあります。

"...昔の夢を思い出した新法王の表情が輝いてて、出てくる人たちも皆どこかチャーミングだった。" もっと読む

"...でも内部の様子などが見られたので良かったです。" もっと読む

"面白そうな雰囲気はあったけど、結末はがっかり。時間の無駄という意見に同意します。" もっと読む

"...派手な見どころはないのですが、枢機卿たちのコミカルさとうすら寒さと人間性がとても面白い。 枢機卿たちの行動や心理が理解出来てしまう情けなさ。きっと私もその立場にあったらそうしてしまう。のんきにバレーして窓を見上げてきゃっきゃしてしまう。それゆえに最後が良かった。..." もっと読む

3人のお客様が「静かな流れ」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこの映画について、落ち着いて聞くことができ、イタリア映画には珍しい静かな流れだと評価しています。全編がユーモアとペーソスを含み、のんびりとした流れの中で鑑賞できると好評です。また、バチカンで起こっていることに重ねて観ると述べています。

"...全編がユーモアとペーソス漂う、イタリア映画には珍しい静かな映画である。" もっと読む

"...イタリア語のヒアリングを練習したい方にはおすすめします。イタリア映画ってけたたましくて耳が疲れるものが多いですが、この映画は落ち着いて聞けました。" もっと読む

"ちょうどバチカンで起こっていることと重ねてみました。のんびりとした流れの中でのんびり観ました。" もっと読む

8人のお客様が「ユーモア」について述べています。5肯定的3否定的

お客様はこの映画について、コメディとして評価しています。ほのぼのとした笑いをちりばめつつ、揺れ動く人間のありのままの心を繊細に描いていると感じています。一方で、シリアスな内容が多く、コメディの片鱗もなくハートフルでもないという意見もあります。また、バレーボールのシーンがあるにもかかわらず息抜きになる点や、各所にシリアスだから笑ってしまう場面が多いという指摘もあります。

"...淡々と進む物語の中でもローマ法王のあり方をさらっと学ぶには適しているかと。でもローマの休日みたいなロマンスではないです。コメディでもないです。高校生の息子は結構考えさせられるね、軽くはない話だな、、と言っておりました。" もっと読む

"バチカンを中心に撮られていて映像的には素晴らしいですが、コメディではありません。" もっと読む

"...そんな彼の苦悩と、いつまでたっても終わらないコンクラーベの為に幽閉されている枢機卿達の暇つぶしのコントラストがなんとも言えず面白い。全編がユーモアとペーソス漂う、イタリア映画には珍しい静かな映画である。" もっと読む

"ローマ教皇を題材にした映画の中でも、変わった主点だったので、個人的には凄く良い映画だと思えました。 喜怒哀楽の浮き沈みもなく淡々と話が進みます。映画のライスシーンですら淡泊でした。 なので、カトリック教に興味がない方には、もの凄く面白くない映画にもなると思います。" もっと読む

5人のお客様が「エンディング」について述べています。0肯定的5否定的

お客様はこの映画のエンディングについて不満を感じています。結末が悲劇的な結末で、時間の無駄だと感じているようです。また、勉強にもなる内容だとしても、終始つまらなかったという意見もあります。

"面白そうな雰囲気はあったけど、結末はがっかり。時間の無駄という意見に同意します。" もっと読む

"映画の終わり方が非常に残念・・・・ もう少し主人公ががんばって欲しかった。" もっと読む

"勉強にはなりますが 終始つまらなかったです。 ラストが特にがっかりです。 試しに観てください。 あなたもきっとつまらないと思うでしょう。" もっと読む

"...非常にもったいないです。 冒頭から中盤までの流れからして、全く到底信じられないエンディングですね。" もっと読む

上位レビュー、対象国: 日本

  • 2021年4月19日に日本でレビュー済み
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    他者の期待に応えなくたっていい。辞めたって、逃げたっていいんだ。自分に正直になることがそれもまた勇気。そんなふうに励ましが感じられる作品だった。

    はじめ周りの人たちは迷惑するんだけど、そのうち不測の事態を結構楽しむようになる。
    そうして初めての体験をちょこっとすることになって、それは案外、その人たちの人生で素敵な思い出になるんじゃないかと思った。

    セラピストや新法王が外で出会った人たちのエピソードが特に回収されないのもまた良かった。実際の生活では多くの事柄に結果は伴わずそうしてどんどん流れていくものだし。

    昔の夢を思い出した新法王の表情が輝いてて、出てくる人たちも皆どこかチャーミングだった。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2020年9月15日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    最後のシーンまで見ると不思議な感覚です。
    わたしはこう思うという自身の予想のあまり、その人物を見ていなかった。
    真っ白なピースであるにも関わらず、私はそれらを形があっているからという理由で組み立て続け、その最中でさえ絵が真っ白であるということに一切の疑問を持っていませんでした。
    そして、最後の最後。最後のピースをはめた後、その余韻の中で私は気づきます。
    なぜ、この絵は真っ白なのだろうと。

    なぜ私は何も描かれていないピースを組み上げていたのだろうと。
    しかしよく見ると最後にはめたピースだけどうやら色が違う。
    よく見てみるとそこには絵画の一部らしきものが描かれている。裏側は相変わらず真っ白である。

    何かが違うと気づいた私は、ピースを一枚づつひっくり返していくと、真っ白に思えていたピースの裏には絵が描かれており、組みなおすことによって一枚の絵画になっていく。

    そして導かれる者という絵が完成する。

    一見して意味不明な展開も、テーマを持って見ていくと比喩が随所に見られ、それがちゃんとテーマに紐づけられているということに驚きました。

    やはり妄信はいけませんね。

    そして確かにこの教皇は新しい。
    何というか‥民主主義国家の首相を思いました。しかし彼らと決定的に違うのは、政治家は自らの能力に自信があり、思うところがあって前に立っている。

    (この映画的な観点で言えば)不遜にも、自分には人の上に立つ資格があり、またそれに足る能力も持っていると顕示しているわけです。

    我々はそういった人物を見るような目で、教皇という存在を見ていたのではないかと改めて考えさせられました。

    外見は同じでも、理想が全く違うというのが聖職者と政治家なのですね。
    だからなのか、そう思えば「聖なるものを職として行う者」という存在が不思議に思えます。
    彼らは信徒たちの正面に立って対面し説法をしながらも、向く方向は信徒と同じでなければならない。
    その葛藤を思えば、ただ信じることがどれほどに楽なのか、それがどれほど身に染みているのかがわかるようです。

    それはともかくとして、映画としては一般向きではないのかなと感じました。
    少なくともコメディタッチであると思って見始める物ではないと思います。

    なお、邦題の「ローマ法王の休日」というのも見方を変えれば、まぁそんなに間違ってはいないかな…?納得できなことはない。
    法王が一度座から退き、法王という役割自体を休むことによって民衆の熱狂、その熱を冷まし、今一度考える時間を与える。何となくですが私はそういう意味に捉えました。

    何もすることがないと自然と考えは内向きになりますし、熱狂に浮かされていた人々は本当に自分にその信仰が必要なのか、必要だとして信仰とは何なんだろうかと考える時間を与えてくれます。

    ふとそんなことを思うと、今のご時世に自粛風が吹くことによって、近くにあったけど見えていなかったもの、見ていなかったもの。そして普段から疑問に思っていたけど日々の忙しさによって考えていなかったこと。
    そういった物事が噴出している今だからこそ、世界を変えるチャンスなのではないのか考えてしまいます。

    そして、少しずつですが閉じられた部屋の中にあって隙間風が入ってきているような、そんな感覚があります。
    当たり前のことなのでしょうが、世界が変わったのなら、我々も変わらなければならないのでしょう。今までのそうしてきたように、これからもそうであるために。

    最後に、コメディタッチであると思って見始めるべきではないと書きましたが、
    ある意味、そういう見方も正しかったのかもしれないとも思っています。むしろ最初からシリアスな映画だと気づいていればラストのシーンに大きな驚きはなかったかも知れないからです。
    そうであれば、この作品は見た後に比喩を多分に用いた社会派の作品だったという風に類型化してしまい、ざっくりと大分した数ある社会派映画というカテゴリの中に埋没してしまっていたでしょう。
    私はこの作品の最後に、驚きがあり、それが気になったからこそパズルのピースをひっくり返してみようと思い至ったのです。であるのにこれを否定したのは、もしかしたら自身の気持ちの変化を許容していながらも、新しく観る人には予想していたものと違ったと思って欲しいからなのかもしれません。

    とはいえ第一印象は大事ですよね。コメディな感じの門構えを見て、面白い人なんだろうなと思ったら…あ、案外真面目な人だった。となるわけですから。
    ですがちゃんと話を聞いてみると、意外といい話だったり、すごくよく考えているんだなぁと感心するというのは間々あることです。
    そういったエピソードを聞き、家を出てみると、玄関の印象がまるっきり違って見える。

    映画でそういう体験ができたのはなかなか面白かったです。

    でもやっぱり、いい感じの演説も聞いてみたかったなと思うのは人間の性なんでしょうかね。

    なお、原題の「Habemus Papam」は、意味的には“私たちには法王がいる”的な意味になるようです。
    (法王自身がいう言葉ではなく、法王以外が指導者としての法王を信じていますといった感じで使われるのかなと思いました)
    5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2024年4月30日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ローマに行くにあたってローマ法王の映画はないかと探して行き当たった作品です。淡々と進む物語の中でもローマ法王のあり方をさらっと学ぶには適しているかと。でもローマの休日みたいなロマンスではないです。コメディでもないです。高校生の息子は結構考えさせられるね、軽くはない話だな、、と言っておりました。
  • 2022年6月2日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ハリウッド作品なら、エンディング直前の演出からの流れでそれなりに安心できる結末となり、ラストはめでたしめでたしとなるのでしょうが、本作では最後の瞬間に登場人物たちとともに映画の観客は打ちのめされます。

    人はどのようなやり方、暮らし方であっても常に自分の正解を求め続けています。その道筋として信仰や科学がある。求めるその正解がどこから来るのかについては、それぞれの期待によって異なるようです。偶然に降って湧いてくるのか、誰かによってもたらされるのか、自らの力で掘り出すものなのか。

    自分はどうすればいいのかという問いに対して、正直に「わからない」と答えるしかないとき、それは悲劇であり絶望なのでしょうが、その先については劇中劇の選び方に暗示されているようです。

    エンディングのタイトルバックが流れ始めたとき、この映画の観客が何を思うのかによってある種の仕訳が潜在的に進行しているという点で、怖ろしい作品でもあります。

    フォロ・ロマーノに向かう車の中の Jerzy Stuhr がいい味出してますね。この作品の中で一番のカットです。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2022年3月28日に日本でレビュー済み
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    ある種のパラドックスを描いた映画なのか。
    謙遜や慎み、自らの罪を深く悔いるのがキリスト者であるとすれば、
    そのような人は、
    ローマ教皇に選ばれるのを良しとはしないだろう、というパラドックス。

    あるいは神ではなく精神科医の指導を仰がねばならない聖職者たち、
    神ではなく人間であるローマ教皇に教導されたいと思う一般信徒たちのパラドックス。

    最後に自分は導かれる側の人間だとローマ教皇が告白するのは、
    神にすべてを委ねた、純粋な信仰告白だと思う。
    私はここで新しくローマ教皇が誕生したのだと読んだ。
    この教皇は同時に、神が私を選んだのであり、神は間違えるはずはありませんとも言ってるのですから。

    これを皮肉と解釈するなら、それは人間を信じる信徒(わたしたち)への批判ですね。

    ただこの後どうなったかは、すべて神の御心しだい、
    神のみぞ知るといったところかもしれません。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2020年10月4日に日本でレビュー済み
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    バチカンに旅行したり本を読んだりしていたので、予約をしてから楽しみに待っておりましたが、自分の思っていたものではありませんでした。でも内部の様子などが見られたので良かったです。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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  • 2014年1月3日に日本でレビュー済み
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    この映画を観終わった後、(私にしては)珍しく「映像特典」を見た。
    見たかったのは、監督であるナン二・モレッティのインタビュー。
    彼のインタビューを見て、この作品の「答え」を見つけたと確信した。

    ナン二・モレッティは、要は「人生に於いては、時に“NO”と言ってもいいと思った」という様な発言をしていた。
    「これだ!」と思った。
    ナン二・モレッティが(おそらく本当に)言いたかった事は。

    我々日本人はよく、「イエスマン」だと言われる。
    欧米と比較すると、全体的にはその通りなのだろう。
    …が、この作品を観た限りでは、少なくともイタリア人にとっても(ナン二・モレッティはイタリア人である)、
    誰かに対して「NO!」と言う事は決して簡単な事ではないように(私には)思われた。

    人は「好かれたい」生きものなのだ。
    しかし「NO!」と言う事は、場合によっては人から疎まれる事さえある。
    (↑ 殆どの場合がそうであろうが…。)

    この作品は、「ローマ法王」という、“世界でただ一人の存在”を主役にする事により、人が「NO!」と言う事の大変さを描いた。
    しかし、誰しもが「NO!」と言いたくても言えなかった経験を、これまでの人生で数えきれないほど持っているに違いない。
    この作品の主人公メルヴィルは決して特別な存在なのではない。
    この世に生きている一人一人なのだ。
    私自身であり、貴方自身でもあるのだ。

    この作品を観て、少し「ホッ」とした事がある。
    それは、誰かに対し、或いは何かに対して「NO!」と言う事は、
    どこの国の人であろうと誰であろうと、共通して持っている、実に難しい問題なのだという事だ。

    そしてこの作品の主人公メルヴィルの場合、「他人」に対して「NO!」を貫かざるを得なかった事も、
    非常に重要な点であると(私には)思われる。
    メルヴィルは、彼以外の多くの人間たちと「戦」わざるを得なかった。
    そうしなければ、彼自身が「潰れ」てしまうからだ。

    私は、人間というものは誰もが、人生のうちに「三度」は
    他人と「戦わなければならない」状況に遭遇する様になっていると思っている。
    どうしてそう思う様になったのかは、自分でも分からない。

    この「他人と戦わなければならない」時に、その「戦い」を避けてしまったらどうなるのか。
    おそらくはその代償を、一生背負わなければならなくなる。
    そういう結果になってしまっている人を、私は何人か知っている(←実に「悲惨」な人生になっています…)。

    メルヴィルは、戦った。
    そして彼の「勝利」に終わった。
    周囲の反応など関係ない。

    「NO!」と言ってもいい…これが、ナン二・モレッティからの私たちに対するメッセージだ。

    あとは私たちが「どう生きるか」…これが一番の問題なのだが。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2022年4月9日に日本でレビュー済み
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    面白そうな雰囲気はあったけど、結末はがっかり。時間の無駄という意見に同意します。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート

他の国からのトップレビュー

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  • Amazon Customer
    5つ星のうち2.0 not that amusing at all
    2018年10月15日にオーストラリアでレビュー済み
    Amazonで購入
    I may not understand Italian culture but humour is supposed to be universal, and this movie didn't make me laugh much. I failed to see the jokes in it.
    レポート
  • Paolo Francesco Steri
    5つ星のうち5.0 Controverso e profondo
    2012年10月22日にイタリアでレビュー済み
    Amazonで購入
    Un film assolutamente sconvolgente e controverso, forse la migliore produzione cinematografica del nostro regista. Moretti sonda ancora una volta, come già aveva fatto superbamente in capolavori come La Messa è Finita e la Stanza del figlio, gli abissi dell'animo umano, mette in discussione l'infallibilità del papa, valori, concezioni e tradizioni secolari che hanno fatto la storia dell'istituzione ecclesiastica. I suoi dubbi (peraltro estremamente legittimi e frutto di una consapevole visione del reale) di uomo laico e razionale penetrano profondamente nel cuore inespugnabile della chiesa cattolica, il vaticano e si propongono allo spettatore in tutta la loro drammatica eloquenza. E' la crisi dei valori tipica dei nostri tempi, la decadenza morale che contraddistingue l'uomo attuale l'assenza di punti di riferimento assoluti ed il vuoto che si impadronisce del cuore dell'uomo di fronte agli interrogativi della vita, un vuoto che la religione non riesce a colmare e che urge risposte e delucidazioni. La chiesa ha bisogno disperato di qualcuno che ricalchi le orme di Karol, Papa profondamente calato nelle esigenze dell'anima contemporanea;, ma non riesce a trovarlo: questa volta il successore di Pietro non è un uomo che lascia il segno nella storia, ma un uomo fragile che sperimenta appieno le nevrosi e le ansie di tutti noi e reagisce con angoscia di fronte all'immane fardello delle responsabilità. La sua visita anonima per le vie della capitale sembra lasciare ben misera traccia, nessuno s'accorge di una presenza anonima, di un fare incerto e vacillante, di un uomo che parla da solo in un tram e cerca disperatamente di capire cosa realmente significhi la diagnosi di "deficit di accudimento"; un viaggio che serve solo a lui per realizzare ciò che già si comprende dalle prime battute del film l'incapacità assoluta di ricalcare le orme del suo grande, indimenticabile predecessore. E nel frattempo cosa accade? Nel conclave emerge il caos, ognuno come una pecorella smarrita senza pastore da libero sfogo alle proprie frustrazioni. Ma la partita non ancora chiusa riserva qualche sconcertante sorpresa; Moretti ci crede, il gioco di squadra fonte di energia positiva psichica ha un solo meraviglioso fine: riportare in campo l'allenatore, ma ormai ci si accorge di essere in ritardo sulle decisioni improrogabili che la chiesa dovrà prendere, il mondo non si accontenta di una guardia svizzera che cammina come un fantasma negli appartamenti pontificali, vuole, esige risposte, ma il papa chiamato a condurre il gregge disperso della stipe di Abramo; deve essere condotto! Un film crudo che non teme di mettere a nudo gli aspetti meno edificanti dell'animo umano e che pretende una presa di consapevolezza da parte degli angusti ed ermeticamente chiusi ambienti cardinalizi.
  • therese
    5つ星のうち5.0 Powerful film
    2014年3月20日に英国でレビュー済み
    Amazonで購入
    Loved this film, it showed the very human and vulnerable side of life within the vatican, expertly produced it was at times very moving and also quite funny. You can learn a lot from a film like this, we are so used to seeing the Pope and Cardinals dressed in all their finery and they seem so distant from us, but this film shows us their profound vulnerabilities and their worries and much more beside, its a very good film, and I look forward to watching it again many times.
  • kundesy
    5つ星のうち5.0 Verantwortung und Demut
    2012年1月13日にドイツでレビュー済み
    Amazonで購入
    Wie man sich vorstellen kann: ein Film über eine (fiktive) Papstwahl.

    Der Film geht nicht auf typische Kritikpunkte in Bezug auf die katholische Kirche ein.
    Er nähert sich ihr von einer ganz anderen Seite - von einer sehr menschlichen - ohne Anzuklagen, ohne Vorwürfe - er wirft einfach nur Fragen auf. Fragen, die nicht nur die katholische Kirche betreffen: vielleicht würde unserer Gesellschaft mehr Demut und weniger "Unfehlbarkeits-Gehabe" gut tun - vielleicht würde sie dadurch menschlicher.
    Das ernste Thema wird durch humorvolle Szenen mit Nanni Moretti (auch Regisseur) aufgelockert - wie er es gerne in seinen Filmen macht.
    Aber insbesondere die anderen Rollen und allen voran Michel Piccoli als Papst glänzen. Wirklich hervorragende Besetzungen!

    Ein besonderer Film, mit welchem vielleicht nicht alle, aber bestimmt sehr viele Katholiken (und andere Konfessionsn ebenso) etwas anfangen können.
  • Alan Minarcik
    5つ星のうち5.0 We have a Pope
    2013年1月11日にアメリカ合衆国でレビュー済み
    Amazonで購入
    This movie is about decisions and choices. What happens when everything you ever wanted is offered to you?Most of us would accept it. What happens if you know within your heart that you are not the one? Would you be willing to stand as a minority of one to say, "I'm not up to it." It can be a moment when we face a fork in the road. A moment when we know no matter what our choice is, we will never be the same again. That is the question that "We Have a Pope" keeps asking. It holds a mirror to our own souls.

    This movie begins in the conclave of cardinals to choose a new pope. The cardinals are in a deadlock.
    Again and again, they try to arrive at consensus. They can't. They choose a compromise candidate instead. The new Pope is aging, very kind, and bemused by it all. When he learns the news of his elevation, he screams and passes out. Against all urging, he knows that he is not the one to be Pope. Its not stage fright but his deep personal conviction. What does he do? He slips out of the conclave and onto the streets of Rome. He encounters people of all kinds. He asks himself is he one to be Pope? Or would he rather have a simpler life?

    This is a gentle, spiritual, and humorous movie. Its most amusing moments as the church officials try to explain the absence of the new pope. Its most touching moments are as the new Pope discovers his path.

    But is makes its point: all of us need to follow the journey to find our true selves. If you are a Christian, it means finding your soul. Alan Minarcik