嘗て、LPレコードで発売された時には、クラシックファンに大きなインパクトを与えた名盤です。
それまで、今ひとつ評価が低かったシューマンの交響曲が見直された切っ掛けになった演奏と云ってもいいでしょう。
その後、シューマンの交響曲がレコードや演奏会で取り上げられることが増えたと記憶して居ます。
わたしは、それまで、クレンペラー指揮のシューマンを愛聴して居ましたので、どうしても、クレンペラー指揮の演奏と比較してしまいました。(クレンペラー指揮のシューマンも、未だに名盤と信じて居ます。特に、18世紀以来伝統のヴァイオリンの対向配置により、音の広がりは、何とも他に変えられない音の広がりを感じ、シューマンに限らず、オーケストラ演奏のスケールの大きさがとかに変え難いものです。)
演奏会場(ホール)の特性なのか残響が長く、何となく全体に音の重なりが長い感じがあり、不鮮明に感じるのですが、別の視点で見れば、クラシックの原点であるパイプオルガンを彷彿とさせる音色と云う事もできます。
この点、好き嫌いの分かれるところかと思います。
CD化されたので、安心して聴き込めるので購入しました。