戦争論 (下) (中公文庫 B 14-2 BIBLIO S) | カール・フォンクラウゼヴィッツ, 多吉, 清水 |本 | 通販

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本の長さ

621ページ
言語

日本語
出版社

中央公論新社
発売日

2001/12/20
ISBN-10

4122039541
ISBN-13

978-4122039544
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 中央公論新社 (2001/12/20)
発売日 ‏ : ‎ 2001/12/20
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 621ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4122039541
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4122039544

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カール・フォン・クラウゼヴィッツ

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長島秀則
満足しています。
2014年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入

以前より欲しかった書籍です。無事に届いてくれてよかったです。

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水野敏雄
戦いはなぜ続くのか
2012年11月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
孫子の兵法書と並び称されるだけあって非常に中身が濃い。
クラウゼヴィっツは理論家であるが実務家でもあるので、戦争の見方が広い角度から見ている。
政治や外交に携わる人にはぜひ読んでほしい書物であると思う。

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4人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
יודה
「どのようなタイプの人が戦争遂行に適しているか？」についての考察が面白い。
2019年11月20日に日本でレビュー済み
本書は「戦争は政治の延長である!」と捉えます。つまり、政策に含まれます。そこで、政策としての戦争の遂行方法について論じます。「どのようなタイプの人が戦争遂行に適しているか？」についての考察が面白い。

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レポート
yoichi
戦争なんて所詮、政治の道具
2007年12月7日に日本でレビュー済み
ナポレオン強いよ。フリードリッヒ大王も強いよ。
でもね、所詮政治の道具。
持ち上げて落とす。かなり上げられました。滞空期間長いです。
一ヶ月二ヶ月どころではありませんでした。半年？いいえ一年。
一年かけて浮いてました。いや〜落ちてよかった。
このまま浮きっぱなしだったら、泣いてたでしょう。
とにかく、その不安定な浮遊感を楽しめる方は読んでほしいです。
また、防御（下巻第六部）において、国周辺と均衡を保ち、力関係が安定するように、政治力学が働くというあたりは、読んでいて感心させられた。人間本来の姿というのを晒しつつ、その中で国を守るという事は、そういう均衡の中で、形作られた姿だと思うと、世界各国の情勢を、違う視線で見られるのではないでしょうか。

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レポート
佐古田　凌一
現代にこそ価値ある「戦争論」
2006年6月23日に日本でレビュー済み
カール・フォンクラウゼヴィッツの「戦争論」は

ドイツ陸軍教官メッケル少佐によって日本の士官学校（旧陸軍大学）に伝えられたのは有名な話だ。この理論は現在の戦争でも役に立つ。但し、都市のゲリラ戦に限っての話だが。また実際の戦争だけでなく、現代社会を生き抜く我々にとっても戦争は「例外」ではない。なぜなら今を生き抜くこと「それ自体が戦争」なのだから。特に、あらゆる局面に於いて他人より有利な立場に立ちたいと思う者は必読だ。

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カーマイン
最高司令官は、適用する諸手段を必然的なもの、唯一のものだと盲信してはらなない
2015年7月11日に日本でレビュー済み
　２００１年の本だが、単行本は１９９３年に刊行されている。下巻は、戦術論が多く、航空機もない時代の戦術なので現代性を失っているところが多い。それゆえ、上巻に比べると退屈だった。防御論、攻撃論、作戦計画論の３つから構成される。
　曰く・・・
　戦術上の勝利をおさめるための決定要因は、奇襲、地の利、多面攻撃の３つである。ある一点に、敵が予期しているより圧倒的に多数の軍隊を突然さしむけることにより奇襲は威力を発揮する。多面攻撃は、敵を両面から火砲で挟み、そのことによって敵の退路を脅かす。
　国民戦争とは雲や霧のようなものであるべきであり、いずこにおいても集結して一体となるべきではない。もし集結点で粉砕されると勇気が萎えてしまい、諦めてしまう。この雲霧はある時点で濃密に凝集し、敵に脅威を与えるほどの集団となることも必要である。
　最高司令官は、自分が動いている狭い範囲（経験範囲？）を絶対的なものと妄信してはいけない。適用する諸手段を必然的なもの、唯一のものだと思ったり、不十分だとうすうす感じつつそれにこだわるようなことがあってはならない。
　みたいな話。クラウゼヴィッツは、マリア・テレジアが死んだ年の生まれである。

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gaki15
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2022年12月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
クラウゼヴィッツの分析の深さがよく理解できる書。
「戦争論」の下巻だが、ここでは下巻で特に読み応えがあった「ゲリラ戦」につ
いてのクラウゼヴィッツの論考をまとめてみた。
　「戦争論」下巻　民衆の武装　ｐ２８０～ｐ２９１
　クラウゼヴィッツ　１７８０～１８３１　プロイセン
　プロイセンで職業軍人となり、ナポレオン戦争に従軍、捕虜となる
　後に国王と離反、ロシアで兵隊を訓練する。　

　おそらく本書は初めて「ゲリラ戦」を論理的に分析した最初の本ではないかと
思われる。まずクラウゼヴィッツはこのように論を進めている。
　目的意識的に「ゲリラ戦」を担うのが、「正規軍でない軍」であるかぎり、そ
の構成員はあくまでも自発的な意思を持って戦う、市民兵あるいは国民兵の参戦
がその前提となる。よって、近代国家成立以前にはゲリラ戦は存在しない。
　「ゲリラ」と言う言葉はもともとスペイン語由来、
　「小さな戦争」→「ゲリリャ」→「ゲリラ」

　「国民戦争と言うものは、文明化されたヨーロッパにおいてはまさに１９世紀
の現象…」。その時代に「国民」（や「国民国家」）という概念が一般化した。

　「国民軍のように分散的抵抗的時間的にも、空間的にも一点に集結して、敵に
大打撃を与える行動に不向き（である場合には）…この種の（ゲリラ的な）抵抗
方法は…面積が広がれば広がるほど効果があがる。…敵との接触面が広くなれば
なるほど…敵が広大な地域に散開していればいるほど、この種の抵抗方法は効果
は増大する。…（現実的に言えば）国民戦争を常備軍による戦争と結びつけ…両
者が互いに補強しあうものと考えねばならない。」
　
　そしてその条件をあげている。
　１、戦争が国内で遂行されていること
　２、戦争が一回きりの破鏡で決定されないこと
　３、戦場が広大であること
　４、（国民の性格が）『好戦的』
　５、山林、沼沢等国土に分断地が多いこと

　「抵抗の気配が至るところ見えていながら、その正体が漠として(分からず)、
…国民兵や武装した民衆軍は敵の主力に対してはもちろん、その周縁部分を浸食
することにかぎるべき（である）」

　要約すれば、　
　敵の出方に応じて前線を決め、退却・前進も状況に応じる国民戦争は、霧や雲
のように蟻、集結して一体になることはない。その進化形として、その後に常備
軍の一部によって再組織化されることもある。

　基本は防御であり、主戦敗北後の最終的な補助手段・決戦遂行以前の自然的補
助手段・決戦遂行以前の自然敵補助手段として使用されなければならない。それ
も「戦略的防御」であり「戦術的に」用いてはならない。国民軍が撃破されるこ
とは、さして重要ではない。

　「ゲリラ戦」はいまでこそ盛んに語られるるがこの時代（ナポレオン戦争）に
ここまで分析できたのはクラウゼヴィッツの才能があってこそだろう。

　「戦争論」の下巻であるが、実に内容の多いこの著作を一気に読み通すことは
難しく、限られたキーワード（私の場合は「ゲリラ戦」だった）で章を限って読
み込むことも「クラウヴィッツ理解」に役立つと思う。

　私は、毛沢東・ゲバラ・グエンザップ・白（韓国の軍人）等を読みつつ、本書
を開いた。

　歴史的名著だが、肩肘をはらずに読んでもいいだろう。
　もちろん、☆☆☆☆☆。

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