ガリア戦記 (岩波文庫青407-1) | カエサル, 近山金次 |本 | 通販

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推薦者:福原義春氏(株式会社資生堂名誉会長)
自ら兵を率いて戦い、その中でローマの元老院に報告するため馬上で口述したと伝えられるのに、簡潔で明晰な文章こそ二千年後の私たちの範としなければならない。

カエサル(前102頃‐前44)の率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、モンテーニュをして「最も明晰な、最も雄弁な、最も真摯な歴史家」と賞讃せしめたものである。

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本の長さ

320ページ
言語

日本語
出版社

岩波書店
発売日

1941/2/5
ISBN-10

400334071X
ISBN-13

978-4003340714
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登録情報

出版社 ‏ : ‎ 岩波書店 (1941/2/5)
発売日 ‏ : ‎ 1941/2/5
言語 ‏ : ‎ 日本語
文庫 ‏ : ‎ 320ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 400334071X
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4003340714

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4.0 132個の評価

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ユリウス・カエサル

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お客様のご意見

お客様はこのガリア戦記について、以下のように評価しています: 文章が簡潔で読みやすいと好評です。皇帝の硬質な文章力や非常に冷静かつ的確な文体により、歴史的に有名なローマ英雄の戦記として大変興味深く読んでいます。解説についても適切に行われており、読みすすめる際の助けとなるようです。ただし、内容については意見が分かれているようです。

お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。

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文章解説

8人のお客様が「文章」について述べています。6肯定的2否定的

お客様はこの戦記の文章について高く評価しています。簡潔で読みやすく、当時の用語の解説も適切に行われており、読みすすめる際の助けになると感じています。また、皇帝の硬質な文章力や冷静かつ的確な文体が特徴として挙げられています。歴史的に有名なローマ英雄の戦記として大変興味深く読んでいます。

"...さすがに、賄賂や陰謀の横行するドロドロした脂っこい、ローマの元老院にて頭角を表すだけあり、しかも非常に冷静かつ的確な文体で、無駄がない。「もっと安全なのは道を塞いで食糧を断ち、傷つかずに勝利を得ることだ」..." もっと読む

"国内で最も入手しやすいガリア戦記です。当時の用語の解説も適切に行われ、読みすすめる際の助けとなります。私は『ローマ人の物語』が出版されるかなり前から本書を読んでいたので、本書が最も読みやすい物になっています。" もっと読む

"ちょっと、読みにくい文体が古いかな。あと地図が英語表記なのもわかりにくい" もっと読む

"事の顛末が簡潔明朗に記されている。陣地の構築法は当時の戦いを想起するのにとても役立った。" もっと読む

3人のお客様が「解説」について述べています。3肯定的0否定的

お客様はこのガリア戦記について、用語の解説が適切に行われており、読みすすめる際の助けになると考えています。また、簡潔な文章で読みやすいと評価しています。ただし、参考資料として載せて欲しかったという意見もあります。

"...まあ、８巻はカエサルの作ではないらしいので本書の対象外としたのでしょう。でも参考資料として載せて欲しかった。中身にについては評価はしません。出来ません。そこで本書を読むに当たってのアドバイス。常に地図を手元で参照しながら読んでください。..." もっと読む

"国内で最も入手しやすいガリア戦記です。当時の用語の解説も適切に行われ、読みすすめる際の助けとなります。私は『ローマ人の物語』が出版されるかなり前から本書を読んでいたので、本書が最も読みやすい物になっています。" もっと読む

"...世界史は、戦いの歴史です。世界史について語るならこの戦記は必読です。文章が簡潔で、読みやすいです。むしろ簡潔な文章の教科書です。僕は、塩野七生の「ローマ人の物語」を読んで、シーザーに興味を持ちました。それでガリア戦記を読みました。両方ともお勧めです。..." もっと読む

上位レビュー、対象国：日本

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大西信行
名言に出くわす為に読む
2018年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入

「およそ人は自分の望みを勝手に信じてしまう」

この名言に出くわすだけでも一読の価値がある。様々なところでは「人間は見たいように見てしまう」という引用にされるが、有名な箇所だろう。
現代で行動経済学のエッセンスを先取りしているだろう。だからこそ、カエサルの軍隊はそのことを十二分に知っていたからこそ強かった。
そして、様々な部族から敬意と畏怖を持たれていたのだろう。但し、単純にこの話が「ありのままの真実」を述べているとは私は全く思ってはいない。
その中でも真にカエサルの優れているのは、最前線での観察を怠らないことだ。さすがに、賄賂や陰謀の横行するドロドロした脂っこい、ローマの元老院にて頭角を表すだけあり、しかも非常に冷静かつ的確な文体で、無駄がない。

「もっと安全なのは道を塞いで食糧を断ち、傷つかずに勝利を得ることだ」
「恐れおののいて全くどうしていいか分からなくなったようであった。それはせっぱ詰まらないと考えをまとめようとしない人によくあることである」
ごもっともです（笑）。
「確かに多くの人々は文字の助けがあると、熟達しようという努力も記憶力の訓練もないがしろにしてしまう」
「無謀で無智な人々はしばしばうその評判に怯えて罪を犯したり、重大なことを企てたりする」
「何事においてもそうであるが、軍事においても運は大きい」
「兵士のたくましい士気をほめたたたえたが、勝利と事態の成り行きについて指揮官よりも心得ていると思いこんだ放縦と傲慢については厳しく叱り、兵士に、武勇やたくましい士気に劣らず服従と自制を期待すると言った」
現代においても、完璧なマネジメントだろう。

あと、このレビューで誤解があるといけないので補足。カエサルの「大義名分」がいかにも通りの良いものの様に聞こえるが、私はこの著書の「裏の側面」があることを述べておきたい。野口悠紀雄「世界史を創ったビジネスモデル (新潮選書)」によれば、この著書には欺瞞があるとのこと。過去において、田中角栄的な錬金術と話術がカエサルにあったということを指摘している。私財を投じた軍隊でもって、ローマに富をもたらすという結果であったが、実は立派な侵略戦争だったという。ガリアを助ける為というのは取って付けた様な「建前」だったということだ。だから冷静かつ的確な文体であるしかなかったし、そこから疑問が生まれる内容であってはならなかったのが理由だ。だがそれでどうだというのか？私は薄っぺらいヒューマニズムに興味はない。政治家で「悪」を避ける位なら、はなっから政治家なんか目指さないことだ。寧ろ、それ位の図太さを日本の政治家が失ったことの方が問題だろう。

私は、この内容を読んでもカエサルが人を巻き込むに長けていたことは、いささかも評価が減じるものではないと思うし、賄賂や陰謀が横行していたとカエサル自身が指摘しているし、人々を金で懐柔ことや陰謀工作くらいはしていたことは全然予測の範疇だった。私はこの清濁併せ呑むカエサルが実は嫌いではない。独断専行も何のその。チャンスとあらば、あらゆる内容を「捏造」してでも果敢に戦いを挑むという姿勢は、素直に関心する。だがこういう人が隣人にいては困るだけだ（笑）。例えば中国の「史記」の様な、嘘八百を並べたてると困るのは後世の歴史家だけだ（笑）。発掘調査でその嘘も今はバレている。それに現代の中国共産党の歴史観などどうでもいいと思う。つまりカエサルの様な複雑怪奇な人物が中国にはいなかったということに過ぎない。当時は先進国だった中国も後に後れをとった遠因かもしれない。

一方、煮ても焼いても食えぬカエサルであっても、絶対に守るべき「約束」事の大切さを知っているところもある。そう「自分からは」決して裏切らないのだ。ここは恐らく真実だろうと私は思っている。最初からは裏切らない、だが相手が裏切った場合は、ありとあらゆる手段でもって徹底的に殺しにかかる冷酷さは徹底している。だから政治家のモデルとしてよくカエサルが引き合いに出されるのだと、よくわかる。この本の裏の側面を読んでみて学ぶことは、政治家たるもの、泥を被る覚悟と図太さこそ学ばなくてはならず、なぜヨーロッパの政治家達は強いという面だ。ちなみに私がヨーロッパの政治家で一番図太いと思うのはタレーランである（笑）。政治そのものが悪である。だが人間はその悪が無いと生きていけないのだ。

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45人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
超甚六
８巻はない　それが残念
2016年4月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
　まあ、８巻はカエサルの作ではないらしいので本書の対象外としたのでしょう。でも参考資料として載せて欲しかった。中身にについては評価はしません。出来ません。そこで本書を読むに当たってのアドバイス。常に地図を手元で参照しながら読んでください。僕は、本書付属の図１と図２をコンビニでUSBに取り込んだ後、photoshopで１枚の地図にまとめ、部族名、地域名、都市名、河川湖沼名、河、山、それぞれ色分けしてクリアファイルに入れて常に本書と一緒に携帯していました。また、ネットで探せば各年のカエサルの移動経路や合戦地などを示す地図が見つかります。それも常に参考にしましょう（今は、紙じゃなくてipaやスマホで持ち歩けるか）。臨場感倍増、感動倍増です。

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13人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
shou
ちょっと
2017年7月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ちょっと、読みにくい
文体が古いかな。あと地図が英語表記なのもわかりにくい

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5人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

レポート
ヘルムート・ヴィルベーグ
二千年を経て現在に伝わるカエサルの想い!
2020年12月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国内で最も入手しやすいガリア戦記です。当時の用語の解説も適切に行われ、読みすすめる際の助けとなります。
私は『ローマ人の物語』が出版されるかなり前から本書を読んでいたので、本書が最も読みやすい物になっています。

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7人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

レポート
軽佻浮薄の人
百合には御用心
2019年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事の顛末が簡潔明朗に記されている。陣地の構築法は当時の戦いを想起するのにとても役立った。

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8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

レポート
NO
訳に難がありすぎる
2023年10月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原文を読めない以上、勝手な感想でしかないが、訳文の構造、訳語の選び方に疑問を感じる箇所多数。『ローマ人の物語』を読んでいなかったら、途中で投げ出していた。

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2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

レポート
秋水
皇帝の硬質な文章力
2016年5月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
キリスト教関連の書籍を渉猟しているうちに、カエサルのものはカエサルへとイエスが言った場面で改めて再読しようと考え電子書籍で購入しました。やはり無駄を徹底的に省いた表現は素晴らしい。ただし地図と注記が同時に参照できる機能が必要かと思います。

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8人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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レポート
カリブ海
読みづらさを克服した先にあるもの
2024年7月12日に日本でレビュー済み
読みづらい訳文と言うレビューがあるが、大賛成。私も3回ぐらい途中で放り投げた｡しかし小林秀雄の大賛辞が、頭から離れなかったので、4回目にトライ。すると我慢して読み進めると、突然川の流れが奔流に激変し、乗り乗りの音楽に釘付けになる如く、全身をカエサルの文体に委ねる状態が最後まで続いた。
この体験に匹敵するのは、漱石の明暗、小林秀雄のモーツァルト、江藤淳の20代の作品ぐらいであろう。

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