あらかじめお断りしておきますが,私はけんぷファーをTVで観られる環境にありません。
また,原作も読んでいません。ただ,広告等で原作の存在は知っていました。
さて,本題を。
男が女になってしまう,という変身譚自体は,フィクションの世界でお馴染みですが,
それがありきたりだと思わせないところにこの作品のおもしろさがあると思います。
思いを寄せる相手が,自分の別な姿,それもあまり望んでいない状態の姿に惚れてしまう,
という思春期まっただ中の(たぶん)青少年にはとてつもない悩みをいきなり抱えてしまう
主人公には同情の念を禁じ得ません。
そして,けんぷファーとは何か,まだよくわからない中で今度は敵となる赤いブレスレット
のけんぷファーの登場。もうワケがわからない状態・・・。
他者の言葉を勝手にエロ妄想につなげてドキドキしたり,本が崩れてお決まりのハプニング
で押し倒してしまうとか,サービス(?)要素も充分でしょう。
ちょっと気になったのは,赤けんぷファー1号(笑)に廊下で襲われたときにスプリンクラーを
作動させて難を逃れるのですが,赤1号の冷徹さならばスプリンクラーからの水くらいでは攻撃
をやめないのでは? というところです。
OP,EDともに曲も映像も良くできていますね。映像特典のノンクレジットのやつを繰り返し
観ています。臓物アニマルの座談会みたいなのも特典ですが,改めて妙に豪華な声優陣だなぁ
と思いました。
次のけんぷファーは世界中飛び回っているあの娘なのでしょうか。今後にも期待して,星は
全部で。ネットの評価を見ないようにしてBlu-rayが届くのを待っていましたが,大正解でした。