本編第三話と外伝第一話の収録された第二巻です。
本編はウラジオストク編の三話目で、日本の機関の罠によって能力を使えなくなってしまった黒と、逆に契約者としてめざめた蘇芳が日本にむけロシアを脱出するところが描かれています。
ウラジオストク駅での黒たちと日本、ロシアの機関による三つ巴の戦闘シーンは圧巻です。その戦闘の混乱のなかで蘇芳は契約者の能力を発動させます。対するはかつての親友であったターニャ。蘇芳は決着をつけることができるのか。
外伝は一期で契約者の消失を防ぎ、すべてと共に生きる道を選択した黒と銀の逃避行が描かれています。
全ての契約者を救ったはずの黒は、その契約者から命を狙われるとゆう理不尽の戦いの毎日。二人はつかのまの安らぎを沖縄の地で過ごします。
しかし、すぐに追っ手の影が迫ってきて…。
外伝一話では銀はまだ口数も少なく、普通のドールのように見えますが、黒の指示に従わず自分で判断して行動して黒をとまどわせます。
さらに後半では積極的な行動までみせてくれます。これはドールの進化成長なのか銀が特別なのか。
外伝の話数が進めば明らかになっていくのでしょう。
本編と外伝はメニュー経由で選択する仕組みになっています。外伝はあくまで外伝であるから本編との連続再生はしないようにしたのだとおもいますが、個人的にはすこし煩わしいですね。
本編、外伝共に見ごたえ充分な本作はお勧めの作品です。