インドネシア最東部で作業員数十人、兵士1人が射殺される 分離派の犯行か
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【12月4日 AFP】インドネシア最東部のパプア(Papua)州で、建設作業員数十人が射殺され、その調査に当たっていた同国軍兵士1人も殺害された。当局が明らかにした。
もし確認された場合、独立を求めて数十年もの間反乱がくすぶる同州で、過去最悪規模の事件となる。
同国メディアは3日夜、地元警察の話として、ニューギニア(New Guinea)島の西半分を占める同州のンドゥガ(Nduga)県で2日、建設作業員らが射殺されたと報じていた。
当局によるとさらに、警察および軍のチームが3日、同地域へ派遣されたところ、武装勢力による発砲を受けて銃撃戦が発生。兵士1人が死亡、もう1人が負傷したという。
バスキ・ハディムルヨノ(Budi Hadimuljono)公共事業・国民住宅相は4日、国営の建設会社イスタカ・カルヤ(Istaka Karya)の作業員らが、同州の貧困にあえぐ同地域でインフラ設備を増強する取り組みの一環として、橋や道路の建設に当たっていたと説明。
同相はジャカルタで報道陣に対し、「けさの報道を聞いて、われわれは衝撃を受けて悲しんでいる」「事件を鑑み、(周辺地域での)全ての作業は中断する」と述べた。
またパプア州の軍報道官は、「一部メディアは死者31人、別のメディアは24人としているので、自分たちで確認する必要がある」と話している。(c)AFP/Staf Steel