ブッシュ元大統領のひつぎ、議事堂の広間に安置 トランプ氏も弔意
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【12月4日 AFP】(更新、写真追加)先月30日に94歳で死去したジョージ・H・W・ブッシュ(George H.W. Bush)米元大統領のひつぎが3日、米首都ワシントンの連邦議会議事堂に安置され、大勢の人が参列して故人をしのんでいる。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とメラニア(Melania Trump)夫人も議事堂を短時間訪れ、遺体の前で弔意を示した。
ブッシュ氏は第2次世界大戦(World War II)で戦闘機パイロットとして勲章を受けた後、中央情報局(CIA)長官、ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)政権の副大統領を歴任。1989~1993年に大統領を務めた。
同氏は先月30日、テキサス州ヒューストン(Houston)の自宅で死去した。米国旗をかけられたひつぎは軍人らに運ばれ、霊きゅう車から議事堂の円形広間(ロタンダ)に安置された。
ミッチ・マコネル(Mitch McConnell)上院院内総務は故人をたたえる弔辞の中で、「冷戦(Cold War)とソビエト連邦崩壊の時期を通じ、彼はわれわれを進むべき方向に導いてくれた。ペルシャ湾(Persian Gulf)で法の支配を守らなければならなかった時も、彼はわれわれを進むべき方向に導いてくれた」と述べた。
さらにマコネル氏は、ブッシュ元大統領を愛国者と称賛し、戦闘機を真っすぐ飛ばせたとの同じように、米国が真っすぐ正しい方向に進むよう導いたと述べた。
マコネル氏は「彼はわれわれを高く飛ばし続けながら、さらに高く飛ぶよう要求した。そして彼はそれを謙虚さと優しさをもって行った。その謙虚さと優しさは、彼の10分の1の強さと技量しかない者が見れば驚くほどのものだった」と述べた。
ブッシュ氏のひつぎは追悼のためワシントンとテキサスに4日間安置された後、6日にテキサスで埋葬される。(c)AFP