1歳女児レイプに激怒、出稼ぎ労働者への襲撃相次ぐ インドで421人拘束
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【10月9日 AFP】インド西部グジャラート(Gujarat)州で1歳の女児がレイプされる事件があり、容疑者が出稼ぎ労働者だったことから州内で出稼ぎ労働者に対する襲撃が相次ぐ事態に発展している。地元警察は8日、襲撃に関わった疑いでこれまでに少なくとも421人の身柄を拘束したと明らかにした。
地元報道によると、グジャラート州では先月28日、女児をレイプした容疑で、陶磁器工場で働く出稼ぎ労働者1人が逮捕された。激怒した住民らは抗議集会を開き、北部の6地区では暴動化した。
地元当局によれば、数日にわたって暴力行為が相次いだため、数百人規模の出稼ぎ労働者がグジャラート州を離れた。これらの労働者は主に北部ウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州か東部ビハール(Bihar)州の出身だという。一方、同州への出稼ぎ労働者の団体幹部は「暴動が起きて以来、われわれの推計ではおよそ5万人が(故郷に)戻った」と地元テレビ局に語っている。
事態を受けて、グジャラート州政府は産業の中心地で多くの出稼ぎ労働者が暮らす北部を中心に治安部隊を増強したと発表した。
州都ガンディナガル(Gandhinagar)で記者会見を開いたJ・N・シン(J.N Singh)首席次官は「出稼ぎ労働者に対する暴力事件を強く非難する」と述べ、8日までに州内の8地区で襲撃計54件を確認し、421人を拘束したと明らかにした。
被害者の女児は今月初めに退院している。(c)AFP