難解ルールでメキシコが1次R敗退、ベネズエラが2次へ WBC
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【3月14日 AFP】第4回ワールド・ベースボール・クラシック(2017 World Baseball Classic、WBC)、プールDのメキシコが13日に難解な順位決定ルールにより、1次ラウンド敗退となったことが物議を醸している。
12日に行われたベネズエラ戦で、手に汗握る接戦の末に11-9で勝利を収めたメキシコは、13日に予定されていたイタリアとの2次ラウンド進出を懸けたプレーオフの切符を手に入れたと確信していた。
ところが、メキシコは13日早朝、WBCの大会主催者からイタリアとのプレーオフを戦うのはベネズエラだと知らさる羽目になってしまった。1イニングにおける失点率を基に決められる順位では、メキシコが平均1.12失点だったのに対し、ベネズエラが1.11、イタリアが1.05という結果だった。
しかしながら、ルールの解釈に関する報道がなされると、12日には逆の結果を聞かされていたと訴えたメキシコの選手と関係者は激怒。WBCと米大リーグ(MLB)の公式ツイッター(Twitter)では、メキシコがイタリアとのプレーオフに進出すると投稿されていたが、後にいずれも削除されていた。
さらに追い打ちをかけるように、九死に一生を得たベネズエラがこのチャンスを最大限に生かし、イタリアを4-3で下して2次ラウンドに進出した。
イタリアは1回裏、ダニエル・デスカルソ(Daniel Descalso)の単打で、MLBのシカゴ・カブス(Chicago Cubs)で期待の選手とされているジョン・アンドレオリ(John Andreoli)が生還して1-0と先制。対するベネズエラも、6回表にエンダー・インシアーテ(Ender Inciarte)が右翼へ適時打を放ち、同点に追いついた。
イタリアは7回裏にアンドレオリの本塁打で再びリードしたものの、9回表にはベネズエラにミゲル・カブレラ(Miguel Cabrera)の同点弾が飛び出して帳消しに。さらにベネズエラはこの回、ルーネッド・オドーア(Rougned Odor)らが追加点を挙げて勝ち越しに成功した。(c)AFP