パートナー滑落死後1か月山小屋に、チェコ人女性を救助 NZ
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【8月25日 AFP】(更新、写真追加)ニュージーランドのハイキングコースで連れの男性が滑落した後、1か月もの間助けを待っていたチェコ人観光客の女性が24日、人里離れた山小屋で発見された。地元警察が25日発表した。女性は病院に運ばれたが軽症という。
30代前半とされる女性はパートナーと共にニュージーランド南西部にある全長32キロのハイキングコース「ルートバーントラック(Routeburn Track)」に出かけた後、行方が分からなくなり、安否が心配されていた。
オラフ・ジェンセン(Olaf Jensen)警部補によると、警察はコース沿いにヘリコプターを飛ばして上空から捜索。自然保護省(Department of Conservation)の森林警備隊員が使う山小屋で女性を発見した。
同警部補は2人がいずれもチェコ人の観光客と認めたが、国籍以外の女性の身元は明らかにされていない。
女性の話では、2人は7月24日にルートバーントラックに入り、その4日後に急斜面でパートナーの男性が滑落した。女性はどうにか男性のところまでたどり着けたものの、男性は間もなく死亡したという。それから彼女は山小屋に移動し、そこで8月初めから助けを待っていた。
ジェンセン警部補は「非常に珍しい事例だ。ニュージーランドの奥地でこれほど長い間、人の消息が分からなくなり、通報もされないというのはめったにない」と述べ、実際に何が起こったのかは現時点では不明だと続けた。
女性は病院で軽いけがや凍傷などの治療を受けたという。(c)AFP