【8月25日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)にあるアフガニスタン・アメリカン大学(American University of Afghanistan)が24日、武装集団に襲撃され、これまでに少なくとも1人が死亡、26人が負傷した。爆発や銃撃の音が鳴り響く中、教室内に閉じ込められた学生らが携帯電話などで必死の助けを求めている。

 アフガニスタン・アメリカン大学は米政府の支援を受けて設立されたアフガニスタン有数の名門私立大学。付近では数週間前にも米国人とオーストラリア人の大学教授各1人が銃で脅され、誘拐される事件が起きていた。

 襲撃が始まった24日夕から、現場一帯は重装備の兵士多数によって封鎖されている。襲撃が発生した時刻は、通常なら学生が構内にたくさんいる時間帯だ。同大では働きながら定時制の授業を受けている学生が多い。

 閉じ込められた教室内からAFPの電話取材に答えた女子学生は「爆発と銃撃の音が近くで聞こえた。私たちの教室に煙とほこりが立ちこもっている。とても怖い」と話した。

 閉じ込められた他の学生の多くは、必死に助けを求めるメッセージをツイッター(Twitter)に投稿している。教室の備品を用いてドアにバリケードを築いている学生もいるもようだ。

 これまでのところ犯行声明は出ていない。ただ旧支配勢力タリバン(Taliban)は最近、西側諸国の支援を受けるアフガニスタン政府に対する夏季の攻勢を強めている。(c)AFP/Usman SHARIFI