【5月18日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)で17日、自爆を含む複数の攻撃が発生し、少なくとも48人が死亡した。うち2件についてはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。バグダッドでは11日にも連続攻撃があったばかりで、この1週間に市内とその周辺で起きた攻撃による死者は計150人を超えた。

 この日最多の死者が出たのは市北部のサドルシティー(Sadr City)地区。当局によると自爆犯が爆発物を積んだ車両を爆発させ、少なくとも24人が死亡した。ISが犯行声明を出し、自爆犯が自動車爆弾を爆発させたと認めた。

 さらに同じく北部にあるシャアブ(Shaab)地区も攻撃を受け、少なくとも21人が死亡した。内務省のサード・マーン(Saad Maan)報道官は女1人が自爆したと発表したが、この攻撃についても犯行を認めたISは声明で実行犯は男だったとしている。

 一連の攻撃はバグダッドの治安対策に依然として大きな瑕疵(かし)がある現状を浮き彫りにした。米主導の部隊がIS掃討戦に向けてイラク部隊の訓練に当たっているものの、問題の多くが対処されないままとなっている。(c)AFP/Salam Faraj and Ammar Karim