【2月20日 AFP】シリア北東部で20日、クルド人民兵組織と複数のアラブ系反政府勢力の合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が、米軍主導の有志連合による空爆の支援を受け、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に制圧されていた都市を奪還した。在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が発表した。

 発表によると、ISが拠点としていたハサカ(Hasakeh)県の都市アルシャダディ(Al-Shadadi)は現在、SDFが完全に掌握している。ISは同市南部から撤退し、郊外でSDFの掃討作戦が行われているという。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表によると、作戦の成功は主に米軍主導の有志連合による空爆の成果だという。

 SDFは16日にハサカ県で新しい作戦を開始。アルシャダディにほど近い油田をISから奪回し、同市とISが事実上の首都とするラッカ(Raqa)およびイラク・モスル(Mosul)に続く補給路を遮断した後、アルシャダディに向け進軍していた。(c)AFP