【6月19日 AFP】ドイツ政府は18日、国内60か所以上の軍の元基地を自然保護区にすることで合意した。希少鳥類のための大規模な緑地のオアシスと保護区を創設するのが目的だ。

 ドイツのバルバラ・ヘンドリクス(Barbara Hendricks)環境相によると、現在進行中の軍の改変整備で、3万1000ヘクタール以上の森林や沼地、草地などの確保が可能になったという。

 同環境相によると、政府は不動産の優良物件となる土地も、投資家への売却には反対し、自然保護区の創設を優先させたという。国会予算委員会が自然保護区に決めた基地と訓練地域62か所は、主として人口密度の高い旧西ドイツにある。

 これら用地は、主に生物保護区として利用される予定。ドイツ連邦自然保護庁(Federal Agency for Nature Conservation)は、希少種のコウモリやキツツキ、ワシ、甲虫類などにとって不可欠な生息地になるとしている。(c)AFP