LAに真っ白なモーテル登場、仏アーティスト作品
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【4月28日 AFP】数年前から使われていないモーテルを、敷地内のヤシの木に至るまですべて目がくらむような白いペンキで塗りつぶして制作されたフランス人アーティストによる巨大なアート作品が、米ロサンゼルス(Los Angeles)で公開された。
「プロジェクションズ(投影)」と呼ばれるこの作品は、バンサン・ラムルー(Vincent Lamouroux)氏が制作したもの。市内の流行発信地区シルバーレイク(Silver Lake)で26日に公開されるやいなや、地元の名所となった。
通称「ベイツ・モーテル(Bates Motel)」の塗装には、環境に優しい石灰塗料が使用されており、荒れ果てた建物を囲むフェンスやそびえ立つ数本のヤシの木にまで塗装が施されている。
ラムルー氏によると、この作品の裏には、建物全体を覆い、建物を都市景観における巨大な彫刻と捉える考えがあり、また、こうした考えによって、世間の注目を浴びる大胆な変化を促すことができるという。
ラムルー氏は、白を選んだ理由について、「めまいがするほど明るい色だから」と説明し、「この色は、前向きな何かを創造する。真っ白いスクリーンが、欲望や希望など、私たちが想像する全てのものを投影するイメージだ」と語っている。(c)AFP