娘一家失った93歳男性が「失意の死」、マレーシア機撃墜
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【7月28日 AFP】ウクライナ東部の親ロシア派が支配する地域で起きたマレーシア航空(Malaysia Airlines)MH17便の墜落による犠牲者は乗客乗員298人にとどまらない──同便の墜落で、孫2人を含む自分の娘の家族を失った93歳の男性が「言い表せないほど深い悲しみによって」亡くなった、と遺族が話した。
オランダの地方紙デ・ステントール(De Stentor)の電子版の死亡欄に載せられた遺族の話によると、22日に亡くなった同国北部の街ローデン(Roden)のヘンドリク・パーム(Hendrik Palm)さん(93)はMH17便の墜落で、同じくローデンに住んでいた一人娘のエルラ・パーム(Erla Palm)さんとその夫のロブ・バンデルリンデ(Rob van der Linde)さん、2人の子どものメレルさん(17)とマルクくん(12)の一家4人を失っていた。エルラさんたちは家族で休暇を過ごすためにマレーシアに向かっていた。
MH17便に乗っていた乗客乗員のうち193人はオランダ人で、ウクライナの親ロシア派が支配する地域から遺体の第1陣が前週23日、オランダに到着した際には全土で黙とうが捧げられた。(c)AFP