武装集団がチボク近郊の教会襲撃、数十人死亡か ナイジェリア
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【6月30日 AFP】4月に女子生徒200人以上が学校から拉致される事件が起きたナイジェリア北東部チボク(Chibok)に近い4つの村で29日、イスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」とみられる武装集団が複数の教会を襲撃し、数十人が死亡した恐れが出ている。
地元住民らの話によると、オートバイに乗った武装集団が信者らに向け発砲。周辺の茂みの中へと逃げる信者たちを追い回した。また目撃者の話では、礼拝中の教会の中に爆発物が投げ込まれ、いくつかの建物には火が放たれた。
襲撃があった4つの村はいずれも、5年間に及ぶ武装闘争で数千人を殺害しているボコ・ハラムの拠点、北東部ボルノ(Borno)州内に位置している。
4月の女子生徒拉致事件以降、積極的に情報発信を行っているチボクの指導者、Enoch Mark氏は、AFPの取材に対し「こうして話している間も攻撃が続いている」「少なくとも3つの教会が全焼したと聞いている」と説明。襲撃があった地域から逃れた人々からの情報として、「男性や女性、子どもを含む数十人の信者が殺害された」と語った。また、通報を受けた軍は「現場に出かけて行って茂みの中に隠れただけ」で、何の対応もしなかったという。(c)AFP/Bukar Hussain