【12月10日 AFP】米SNSフェイスブック(Facebook)は9日、ニューヨーク大学(New York UniversityNYU)との提携の下、人工知能を研究するための新たな施設を開設すると発表した。フェイスブックの大量のデータの活用を目指している。

 フェイスブックは、NYUのデータ科学センター(Center for Data Science)のヤン・ルカン(Yann LeCun)教授が同プロジェクトの指揮を執ると発表。

 フェイスブックの技術責任者マイク・シュローファー(Mike Schroepfer)氏は「この分野における最も評価される理論家の1人として、ヤン氏はディープラーニングとコンピュータービジョンにおいて画期的な研究を行った。彼をフェイスブックに迎えることに非常に興奮している」と述べた。

 フェイスブックはニューヨーク(New York)とロンドン(London)、そして本社のあるカリフォルニア(California)州メンロパーク(Menlo Park)の3か所に研究チームを配置する計画。研究所は、巨大なデータから知識を取り出す方法をコンピューターに学ばせる「機械学習」という人工知能の一分野を研究する。

 フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)最高経営責任者(CEO)は10月の 四半期決算報告会で、この研究の目的の1つとして「やりとりが今よりずっと自然で、既存の技術よりもはるかに多くの問題を解決できるサービスを作ること」と述べていた。(c)AFP/Rob Lever