エストニアの元自転車選手が競売で五輪金メダル売却
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【11月5日 AFP】エストニアの元女子自転車選手、エリカ・サルミャーエ(Erika Salumae)氏が4日、五輪で自身が獲得した2つの金メダルをオークションで総額5万ポンド(約790万円)で売却したことが明らかになった。競売人のグラハム・バッド(Graham Budd)氏がAFPに語った。
サルミャーエ氏は1988年ソウル五輪にソ連代表として出場し、自転車競技の個人スプリントで金メダルを獲得。その4年後のバルセロナ五輪にはエストニア選手団のひとりとして参加し、1991年に独立国家となった同国にとって初の五輪金メダリストとなった。
この2つの金メダルはそれぞれ2万5000ポンド(約400万円)ずつで落札された。
また、世界選手権(World Cycling Championships)で獲得した5つのメダルや、バルセロナ五輪で勝利した際に乗っていた自転車なども競売にかけられ、落札総額は8万ポンド(約1260万円)となった。
英国でも有数のスポーツ関連品の競売人であるバッド氏は、金メダルを競り落とした人物が何者であるかを明かすことはできないと話している。
現役時代に2度の世界チャンピオンに輝いたサルミャーエ氏は現在51歳でスペインに住んでおり、腰の手術から回復するために療養している。エストニアのメディアが報じたところによると、サルミャーエ氏は治療費を捻出するためにオークションを行ったという。(c)AFP