ベルルスコーニ氏の娘に支持者ら熱視線、本人は政界に興味なし?
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【11月4日 AFP】政治生命の危機にあるイタリアのシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)元首相の支持者らは、後継者として長女マリーナ・ベルルスコーニ(Marina Berlusconi)さん(47)に望みをかけているようだ。3日に発表された世論調査では、元首相の支持者の多くがマリナさんを「首相の器」だと考えていることが分かった。
伊紙コリエレ・デラ・セラ(Corriere della Sera)と調査会社SWGによる世論調査では、ベルルスコーニ元首相が党首を務める自由国民党(PDL)の支持者の65%が、マリーナさんについて「首相の座にふさわしい」と答えた。この見方は、中道左派の支持者の57%にも共通していた。
ベルルスコーニ元首相は今年、脱税で有罪判決を受け、2年間の公職禁止を言い渡された。さらにイタリア上院は近く、元首相の議員資格剥奪を問う投票を実施する。複数の訴訟問題を抱えた元首相の党内での影響力が弱まるのは必至だが、PDLには後継となり得る人材がいない。
こうした中、マリーナさん以外に後継者はいないとの見方が浮上。イタリアでは、元首相が実際にマリーナさんに権力を委譲するかどうかの話題で持ちきりとなっている。
だが、当のマリーナさんは、政界入りには興味がないと繰り返し主張している。マリーナさんはベルルスコーニ一族が所有する強大な持ち株会社「フィニンベスト(Fininvest)」の社長を務めており、事業から手を引くつもりはないと述べている。(c)AFP