【4月17日 AFP】ロンドン五輪のメーン会場となったオリンピック公園（Olympic Park）で開催されるロンドン・アニバーサリー・ゲームス（London Anniversary Games 2013）の主催者は16日、交際相手を射殺したとして殺人罪に問われている南アフリカの義足のランナー、オスカー・ピストリウス（Oscar Pistorius）被告の参加を「歓迎しない」と述べた。

　ロンドン五輪1周年を記念して7月26日から28日に行われる大会にピストリウス被告を招待する意向はないと、英国陸上競技連盟（United Kingdom Athletcs、UKA）のエド・ワーナー（Ed Warner）会長は語った。大会中、パラリンピックの競技も1日開催される。

「大会最終日がメディアでごった返すという事態は避けたい。そんなことが起きれば参加したアスリートに暗い影を落とすことになる」とワーナー会長は英国放送協会（BBC）のラジオで語った。

「有罪か無罪かが問題なのではなく、解決に至っていない難しいモラルの問題を抱えている当事者への対応として下した判断である。状況が変わる可能性はある。大会開催までに審理が行われるだろうが、現時点で私が把握している状況を踏まえると、例え今朝本人から電話があったとしても『ノー』と答えただろう」

　パラリンピックで通算6つの金メダルを獲得しているピストリウス被告は、南アフリカ・プレトリア（Pretoria）にある自宅で交際していたリーバ・スティンカンプ（Reeva Steenkamp）さんを射殺したとして殺人罪に問われている。

　16日行われた大会主催者の発表によると、ロンドン五輪で金メダルを獲得した英国のジェシカ・エニス（Jessica Ennis）、モハメド・ファラー（Mohammed Farah）、グレッグ・ラザフォード（Greg Rutherford）が記念大会に出場する。(c)AFP