【8月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)のストライカー、ニコラ・アネルカ(Nicolas Anelka)が引退をほのめかしていることについて、同チームのスティーブ・クラーク(Steve Clarke) 監督が認めた。

 しかし監督は、アネルカが引退を思い留めることを願っているという。

 代理人の一人であるエリック・マナッセ(Eric Manasse)氏の死亡の知らせを受けたアネルカは、WBAのリチャード・ガーリック(Richard Garlic)テクニカルディレクター及びクラーク監督と話し合った上で、22日のチームのトレーニングを途中で離脱した。クラーク監督は、クラブとアネルカの間にわだかまりは一切ないと強調している。

「ニコラはとても親しい友人でもあったエージェントを亡くした。突然の死だった。ニコラは木曜日(22日)にリチャードに、精神状態が良くないと話していた」とクラーク監督は記者会見で伝えた。

「これ以上お伝えすることは本当にない。言い争いはなかった。彼が練習場から飛び出したわけでもない。ただ、とても悲しんでいるだけだ」

 アネルカが引退の意志を示したかという質問に対しては、「会話の中で、彼の口からその言葉が出たことを否定はしない。しかし、彼に考える時間を与えた。この状況下で、これ以上われわれができることはなかったと思う」と話した。

「彼はとても落ち込んでいた。しかもけがをしていて、今週トレーニングをしていないので、元々(24日の)エバートン(Everton)戦のメンバーには入れるつもりはなかった」

 アネルカの復帰を予想しているかと聞かれたクラーク監督は、「わからない。この前交わした会話では状況は悲観的だった。しかし言ったように、彼には考える時間を与えている。だから再びアネルカがWBAでプレーしてくれると願いたい」と語った。(c)AFP