クロップ監督、ゲッツェへのファンの対応を称賛
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【4月25日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は24日、同日に行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2012-13)のレアル・マドリード(Real Madrid)との準決勝第1戦で、来季の移籍が発表されたばかりのマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)に対して、冷静さを失わなかったファンの対応を称賛した。
ドルトムントは23日、ゲッツェがクラブとの契約に含まれていた移籍条項を行使し、7月1日からドイツ・ブンデスリーガ1部の宿敵バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)への入団を表明していることを明らかにした。このことを受けて、ドルトムントのファンの一部は怒りの反応を示し、インターネット上では24日のレアル戦でゲッツェに対して嫌がらせを行う計画を立てる者もいた。
当日、本拠地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)での試合直前に行われた選手紹介では選手の名前が口早にアナウンスされ、ファンがゲッツェにブーイングややじを飛ばす隙を与えない体制が張られた。
そんな中、ゲッツェはスタジアムに集まった約6万6000人のファンから始終注目を集めることなく、無事に試合は終わった。
試合後、クロップ監督は「どうなるかわからなかったが、願っていたとおり、ファンはゲッツェを尊重してくれた。ファンの反応は素晴らしかった」とコメントした。
「サポーターはみんなマリオがバイエルンに移ることを知っている。だけどクラブはマリオのことを応援している、ということを彼に伝えた。彼はまだ若い。自分の生き方を見つけなければいけない」 「試合中、マリオは素晴らしいプレーを見せた。期待はしていなかったが、彼はやってのけたんだ」
試合はロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)がチャンピオンズリーグ史上初めて準決勝で4得点決める快挙を成し遂げ、結果ドルトムントは4-1でレアルに勝利した。
ゲッツェは前半わずか8分に的確なクロスでレワンドフスキの先制点をアシストし、ドルトムントにとって1997年の初優勝以来2度目となるチャンピオンズリーグ決勝進出への足がかりを作ったこの歴史的勝利に貢献した。
ドルトムントの選手がゲッツェの移籍についてどういう反応を見せたかという問いに対し、マッツ・フンメルス(Mats Hummels)は、「チーム全員で彼と話し合った。衝撃的なことで、みんなショック状態だった。だけど彼は自分がするべきことをしなければいけない」と話した。
「彼はチームの一員なんだ」
(c)AFP