マーティンが第9ステージ制す、フルームが総合首位キープ ツール・ド・フランス
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【7月8日 AFP】2013ツール・ド・フランス(2013 Tour de France)は7日、第9ステージ(サン・ジロンからバニエール・ド・ビゴール、168.5キロメートル)が行われ、ガーミン・シャープ(Garmin Sharp)のダニエル・マーティン(Daniel Martin)がステージ優勝を飾った。
往年の名選手であるステファン・ロシュ(Stephen Roche)氏のおいにあたるマーティンは、アスタナ(Astana Pro Team)のヤコブ・フグルサング(Jakob Fuglsang、デンマーク)との1対1のスプリント勝負を制し、両手を広げて今大会初ステージ優勝を喜んだ。
総合順位では、援護を失ったスカイ(Sky Pro Cycling)のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)が、ライバルの攻勢にさらされながらも首位を守った。 フルームはモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde)、チーム・サクソ・ティンコフ(Team Saxo-Tinkoff)のアルベルト・コンタ ドール(Alberto Contador)、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans)らとともに、マーティンから20秒遅れでゴールした。
注目すべきことに、その集団の中にスカイの面々はおらず、山岳ステージでフルームの重要なアシスト役を務めるリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)も、姿が見えなかった。
前日までフルームと51秒差の総合2位につけていたポートだが、この日は首位と17分59秒差でのフィニッシュとなり、総合順位でも優勝争いからは後退した。
一方、今ステージに組み込まれていた5つのカテゴリー付きの山岳の最終では、モビスター・チームが快進撃を見せ、フルームとの差は1分25秒と前日から変動はなかったものの、バルベルデが総合2位に順位を上げた。
また、2度のツール制覇の経験があるコンタドールは、1分51秒差で総合6位につけている。
チーム・ユーロップカー(Team Europcar)の新城幸也(Yukiya Arashiro)は22分43秒差のステージ109位に入り、総合順位では55分14秒差の84位に順位を下げた。
7日は選手がピレネー山脈(Pyrenees)からブルターニュ(Brittany)まで移動するためレースは行われず、大会は8日の第10ステージ(サン・ジルダ・デ・ボワからサン・マロ、197キロメートル)から再開する。(c)AFP/Justin DAVIS