【5月27日 AFP】第96回ジロ・デ・イタリア(2013 Giro d'Italia)は26日、第21ステージ(リエーゼ・ピオ・デチモからブレシア、197キロメートル)が行われ、アスタナ(Astana)のヴィンセンツォ・ニバリ(Vincenzo Nibali、イタリア)が総合優勝を果たした。

 悪天候に見舞われることが多かった今大会でニバリは、総合2位に入ったスカイ(Sky Pro Cycling)のリゴベルト・ウラン(Rigoberto Uran、コロンビア)に4分43秒差、同3位のBMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のカデル・エヴァンス(Cadel Evans、オーストラリア)に5分52秒差つけ、初優勝を飾った。

 ニバリは、ジロの2010年大会(2010 Giro d'Italia)では総合3位、2011年大会(2011 Giro d'Italia)では準優勝に終わった。また、スカイのブラッドリー・ウィギンス(Bradley Wiggins)が優勝した昨年のツール・ド・フランス(2012 Tour de France)では総合3位に入っている。

 ウィギンスと、前年優勝者であるガーミン・バラクーダ(Garmin Barracuda)のライダー・ヘシェダル(Ryder Hesjedal、カナダ)が体調不良でリタイアしたことに助けられたニバリは、今年のチャンピオンとしてヘシェダルから総合トップの証であるピンクジャージー(マリア・ローザ)を受け継いだ。

 ステージ優勝にはオメガファルマ・クイックステップ(Omega Pharma- Quick Step)のマーク・カヴェンディッシュ(Mark Cavendish)が輝いた。

 カヴェンディッシュはレース終盤に差し掛かると先頭でスプリントを切って接戦を制し、今大会で5度目、通算15度目のジロでのステージ優勝を掴んだ。

 ツール・ド・フランスでは通算23回、ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana)では通算3回のステージ制覇を経験しているカヴェンディッシュは、今大会でポイント賞も獲得した。(c)AFP